成長ホルモン分泌不全性低身長症の場合、保険で歯科矯正はできますか?
この病気だけでは保険適用外です。あごの手術が必要な場合などは対象になることがあります。
日本の医療制度では、歯科矯正は原則として自己負担の自由診療となります。ただし、国が定めた特定の先天性の病気が原因で、あごの骨や噛み合わせに大きな問題がある場合には、例外的に健康保険が適用されます。
成長ホルモン分泌不全性低身長症は、現在のところ、この保険適用となる疾患のリストには含まれていません。 そのため、この病気が理由で歯科矯正を受ける場合、基本的には保険適用外(自費診療)となります。しかし、以下のようなケースでは保険が適用される可能性があります。
- この病気に加えて、保険適用対象となる別の先天性の病気を合併している場合。
- あごの骨のズレが非常に大きく、「顎変形症(がくへんけいしょう)」と診断され、外科手術を併用した矯正治療が必要な場合。
- 最終的な判断は、お口の中の状態によりますので、まずは矯正歯科の専門医に相談し、保険適用の可否について確認することをお勧めします。
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(参考文献)
日本小児内分泌学会.“成長ホルモン分泌不全性低身長症の小児期の成長ホルモン治療から成人期の成長ホルモン治療への移行ガイドライン”..https://jspe.umin.jp/medical/files/guide110101475_2.pdf,(参照 2025-11-19).
日本内分泌学会.“間脳下垂体機能障害の診断と治療の手引き(平成 30 年度改訂)”..https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrine/95/S.May/951/pdf,(参照 2025-11-19).
日本小児内分泌学会.“SGA性低身長症におけるGH治療の手引き”..https://jspe.umin.jp/medical/files/SGA_guide.pdf ,(参照 2025-11-19).
Ana Beatriz Winter Tavares et al.“Growth hormone deficiency and the transition from pediatric to adult care”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9432185/,(参照 2025-11-19).
日本矯正歯科学会.“矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは ”..https://www.jos.gr.jp/facility,(参照 2025-11-19).
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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