成長ホルモン分泌不全性低身長症の負荷試験とは何ですか？

成長ホルモン分泌不全性低身長症の負荷試験は、正式には「成長ホルモン分泌刺激試験」と呼ばれ、この病気の診断において最も重要な検査です。

なぜ負荷試験が必要か

成長ホルモンは、一日の中で出たり出なかったりと、分泌の波が大きいため、通常の採血を一度しただけでは、体が成長ホルモンを作り出す能力を正確に評価することができません。そこで、薬の力で意図的に分泌を促し、体が最大限にどれくらいのホルモンを出せるのかを調べる必要があります。

どのような検査か

検査では、まず成長ホルモンの分泌を促す作用のある薬剤（アルギニンやクロニジンなど）を投与します。その後、30分おきなど、時間を決めて複数回にわたって採血を行い、血液中の成長ホルモン濃度がどのように変化するかを測定します。測定したこの濃度が、国が定める基準値を下回った場合に、「成長ホルモンの分泌が不十分である」と診断されます。この試験は、副作用の可能性も考慮し、安全のために医療機関に入院して、医師の管理のもとで行われるのが一般的です。