大腸がんのステージを教えてください。

大腸がんのステージは、がんの広がりによって0、I、II、III、IVの5段階に分類されます。

解説

ステージ分類とは、がんの広がり具合を分類したものです。

大腸がんでは、がんが大腸の壁に浸潤(細胞など組織が周囲にじわじわ広がっていくこと)した深さ(深達度)、リンパ節転移の有無、肺や肝臓などへの遠隔転移(がん細胞が最初に発生した場所と別の臓器や器官に移動して増えること)の有無によって分類します。大きく0〜IVの5段階になっています。

大腸がんは管状である大腸の内側を裏打ちする壁(=粘膜)から発生し、進行に伴って大腸の壁のより深い部分(=管の外側方向)へ進展します。

ステージ0はがんが大腸の粘膜内に留まっており、内視鏡治療の可能なステージです。

粘膜より深層である「筋層」にがんが留まっていればステージI、筋層よりさらに深く浸潤していればステージIIになります。

リンパ節転移があればステージIII、遠隔転移(肝転移、肺転移、腹膜(お腹の臓器を覆っている膜状の組織)播種)のある場合にはステージIVとなります。

また、ステージが0に近いほど進行度が低く、比較的高い生存率を期待することができます。

治療法はがんの深さ、転移の場所や個数、腸閉塞の有無など、患者さんごとの状況によって変わってきます。

公開日

最終更新日

医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

石川 翔理 監修

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関連するQ&A

「大腸がん」とはどのような病気ですか?

大腸に発生した悪性の腫瘍です。

大腸がんの原因は何がありますか?

喫煙、飲酒、肥満により大腸がんが発生するリスクは高まります。また、遺伝子の異常が原因で発生する場合があります。

大腸がんではどのような症状がありますか?

早期は無症状であり、進行すると血便、便秘、下痢などの症状が現れます。

大腸がんには初期症状はありますか?

早期大腸がんではほとんど症状がありません。進行すると血便・下血、便秘と下痢の繰り返し、便が細くなる、腹痛、貧血、体重減少などの症状が見られることがあります。

大腸がんの場合、主にどのような治療をしますか?

治療には、内視鏡治療、手術、薬物治療があります。病気の広がりに応じて治療が選択されます。

大腸がんが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

消化器内科を受診してください。血便、便が細くなるなどの気になる症状があれば受診をお勧めします。

30代で大腸がんの可能性はありますか?

多くはありませんが、30代で大腸がんになることもあります。

大腸がんの検査は何がありますか?

便潜血検査、血液検査、直腸診、大腸内視鏡検査、注腸造影検査などがあります。

大腸がんの治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?

ステージⅠ~Ⅱでは外科手術、ステージⅡ~Ⅳでは薬物療法や放射線療法が一般的です。

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