ステージごとに大腸がんの大きさは変わりますか?
大腸がんのステージでは、がんの大きさよりも深さが大切です。
ステージ分類はがんが進行した度合いを分類したものですが、大腸がんでは大きさよりも深さが重要になってきます。
早期の大腸がんは大腸粘膜の表面に留まっているのに対し、進行すると大腸の壁に深く浸潤していきます。より進んだ大腸がんでは、周囲のリンパ節や、あるいは遠く離れた肝臓や肺へ遠隔転移することもあります。
そのため、ステージ分類では大腸がんの深さ、リンパ節転移、遠隔転移が重要です。がんの大きさによってステージが直接変わるわけではありません。
しかし、がんが成長するにつれて、がんは大きくなり、ステージも進行するため、がんのステージと大きさの間には一定の相関関係が存在します。
アメリカの研究によると、ステージⅠでは、2cm以下の割合が37.7%を占めていたのに対し、ステージⅣでは5.2%にとどまっています。また、5cm以上の割合では、ステージⅠが12.1%であったのに対し、ステージⅣでは47.1%を占めていました。
がんの大きさが大きくなることで、腸が詰まり、便秘や悪心・嘔吐、激しい腹痛などの症状が現れることがあります。
腸が詰まった場合、緊急の対応が必要になるため、大腸がん患者さんで上記のような症状が出現した場合には、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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