大腸がんの発生率や余命(生存率)は年齢別に異なりますか?
大腸がんの発生率は高齢になるほど高く、生存率は若年者のほうが高い傾向があります。
一般的には、大腸がんの発生率は年齢に伴い増加します。生存率は年齢が低い方が高い傾向があります。
大腸がんの発生率は、30代では男女ともに10万人あたり10人ほどですが、80代では男性では10万人あたり480人、女性では10万人あたり300~350人ほどと報告されています。
その他の年齢帯も含めて、年齢が上がるにつれて、発生率は増加する傾向があります。
生存率について、ノルウェーの研究によると、65歳未満の5年生存率は59%、80歳以上は24%と推定されています(1998年11月報告)。
また、中国の研究によると、3.3~6.5年の観察期間における全生存率は18歳~44歳で77.1%、44歳から80歳で74.2%と報告されており、有意差はなかったものの、ⅠからⅣまでのすべてのステージにおいて、18~44歳の方が生存率が高い傾向があったと報告されています(2022年10月報告)。
50歳以上での大腸がん発生率は低下しているものの、50歳未満での大腸がん発生率は上昇していると報告されています。
便に血が混じるなどの症状がみられた場合には、年齢に関係なく、一度医療機関を受診するようにしましょう。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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