末期腎不全の看取りで、家族ができることはなんですか?
患者さんが自分らしい最期を迎えるためにできることがあります。
透析患者さんの最期を支える家族ができることは、次のようなものがあります。
1. 気持ちに寄り添う
患者さんが「どう過ごしたいか」をよく聞きましょう。痛みやつらさを我慢せず伝えてもらえる関係づくりが大切です。特に食事や治療方針については、本人の希望を医療チームに伝える橋渡し役になります。
2. 日常のサポート
3. 医療チームとの連携
看護師やソーシャルワーカーと情報共有をしましょう。痛み止めの調整や在宅療養の相談ができます。特に透析を続けるかどうかの判断では、医師と一緒に生活の質(QOL)を考えましょう。
4. 自分自身のケア
無理をしすぎないことが大切です。休息時間を作り、地域の介護サービスも活用しましょう。経済的な負担が大きい場合は助成制度の相談も行いましょう。
5. 最期の準備
本人の希望する場所(自宅や病院)で過ごせるよう、早めに話し合いをしておきましょう。
これらの支援を通して、患者さんが「自分らしい最期」を迎えられるようサポートすることが重要です。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
J. Baharani. End of Life Care for Renal Patients. National Kidney Federation, https://www.kidney.org.uk/end-of-life-care-for-renal-patients(参照 2025-06-17)
Vanessa Grubbs et al. Family Involvement in Decisions to Forego or Withdraw Dialysis: A Qualitative Study of Nephrologists in the United States and England. Kidney Med. 2019, 1, 57-64.
Christina E Frandsen et al. Patients' with chronic kidney disease and their relatives' perspectives on advance care planning: A meta-ethnography. J Ren Care. 2022, 48, 154-167..
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