無症候性胆石症の場合、主にどのような治療をしますか?
胆嚢結石か総胆管結石かで話が変わってきます。
無症候性胆石症とは、胆石症のうち、症状のない状態を指します。無症候性胆石症のなかには、胆嚢結石と総胆管結石が含まれており、どちらであるかによって治療の方針が異なります。
まず、胆嚢結石の場合には、必ずしも治療は必要ないと言われています。治療には手術治療と非手術治療があり、手術治療とは、外科手術で胆嚢ごと切除をする、胆嚢摘出術が行われます。
胆嚢結石は、胆嚢の出口に引っかかって胆嚢炎を引き起こすリスクがあるため、胆嚢摘出術を行うことでそれを予防することができます。
一方で、無症状のまま何十年も問題のない方もいるため、手術を行わずに様子をみる場合もあります。腹痛などの症状がある場合には、手術治療をすることをおすすめします。
非手術治療としては、かつては衝撃波で胆石を砕く破砕治療、薬で胆石を溶かす溶解療法がありますが、適応が限られていることや、必ずしも全員に有効ではないことから、近年はあまり行われないことが多いです。
次に、総胆管結石の場合には、たとえ無症状であっても、治療を行ったほうがよいとされています。胆管炎などの原因となる場合があるためです。
具体的には、特殊な内視鏡(胃カメラ)を使って、胆石を除去する方法です。外科手術より体の負担は少ない一方で、膵炎など合併症のリスクもあるため、入院での治療が一般的です。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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