褥瘡に不良肉芽ができる原因はなんですか?
主に感染、壊死組織、血流不足、全身状態の悪さなど、創傷治癒を妨げる要因の存在です。
褥瘡(床ずれ)などの治りにくい傷にできる不良肉芽は、傷が健康に治るのを邪魔するいくつかの問題が原因で発生します。不良肉芽は、表面が粗造であったり、色が薄かったり(貧血色)、暗赤色で、組織が増える力が低下した状態です。
【不良肉芽ができる主な原因】
1. 細菌(ばい菌)の多すぎる状態
傷の表面に細菌が多すぎる状態(感染や、感染の一歩手前の「限界保菌状態」)が続くと、炎症が長引き、肉芽組織を壊してしまいます。
2. 血流や酸素の不足
褥瘡は圧迫により、血流が悪くなることが根本原因のひとつです。肉芽組織が健康に育つためには大量の酸素が必要ですが、血流不足や低酸素状態ではコラーゲン(新しい組織の材料)の合成が進みません。
3. 壊死組織や異物の残り
死んだ組織(壊死組織)や異物が傷に残っていると、細菌の温床となり、傷が新しく組織を作るのを物理的、化学的に妨げます。
4. 全身の健康状態
低栄養や低蛋白血症、糖尿病などの病気があると、体全体の回復力(治癒力)が低下し、肉芽の形成が遅れたり、質が悪くなったりします。
これらの要因を取り除くことが、健康な肉芽を育てるためにとても重要です。
不良肉芽について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
不良肉芽
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
