不良肉芽は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
不良肉芽の治療は原因によって異なり、抗菌剤、成長因子、またはステロイド軟膏などを用います。
【不良肉芽とは】
不良肉芽は、表面が粗く淡い赤色や暗赤色で、増殖する力が低下した組織のことです。治療の選択は、主に感染の有無や増殖の状況に応じて決まります。
【使用される主な薬剤とその副作用】
- 感染対策が必要な場合:原因として細菌の増殖(限界保菌状態など)が疑われる場合。
- 「ヨウ素(カデキソマー・ヨウ素など)」や「サルファダイアジン銀」を含む軟膏が推奨されます。
- 副作用:サルファダイアジン銀製剤は治癒を抑える作用や、長期大量使用で白血球が減少する可能性があります。ヨウ素製剤も初期には創傷治癒を遅らせる可能性があります。
- 肉芽の増殖を促す場合
- 肉芽形成が不十分で治癒が遅れている場合に、「bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)製剤」などの成長因子が用いられます。
- 注意点:bFGF製剤は悪性腫瘍(がん)が疑われる創傷には、安全性が確認されていないため使用しません。
- 肉芽が過剰に盛り上がった場合
- 肉芽が皮膚の表面より隆起しすぎた場合は、短期的に「ステロイド軟膏」を用いて抑えることがあります。
- 副作用:ステロイド軟膏を長く使いすぎると、皮膚が薄くなったり、感染しやすくなったりする危険があります。
不良肉芽について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
不良肉芽
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
公開日:
最終更新日:
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです
