虚血性心疾患は完治しますか？

虚血性心疾患は、一般的に完治は難しい病気です。

虚血性心疾患は、心臓に血液を送る血管（冠動脈）が狭くなったり詰まったりして、心臓の筋肉に十分な血液が送られなくなる病気です。

治療によって胸の痛みなどの症状は改善し、血液の流れをよくすることができます。

しかし、動脈硬化が進行した血管の状態そのものを完全に元に戻すことは難しく、病気の進行を抑えたり、再び症状が出たり、虚血性心疾患を起こさないように、生涯にわたる適切な治療と生活習慣の管理が必要となります。

特に、病気を発症した後は、再発を防ぐための対策が非常に重要になります。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などの危険因子をしっかり管理することや、投薬・通院を継続すること、健康的な生活を送ることが、虚血性心疾患と付き合っていく上で大切になります。