成人T細胞白血病リンパ腫・急性型のステージIVまたは再発がんでは、どのような治療を行いますか?
初回治療は多剤併用化学療法を、再発の場合は、救援療法として、分子標的薬が用いられます。
初回治療はステージによる区別はなく、多剤併用化学療法が行われます。再発の場合は、救援療法として、分子標的薬が用いられます。
成人T細胞白血病リンパ腫は、一般的ながんのような「ステージI~IV」ではなく、急性型・リンパ腫型などの病型で治療方針を決めます。急性型は診断時から全身病変として扱われるため、限局期でも局所治療ではなく全身治療を行います。具体的には多剤併用化学療法(CHOP療法やVCAP-AMP-VECP療法)を基本とし、状態がよければ寛解後に同種造血幹細胞移植を検討します。
成人T細胞白血病リンパ腫・急性型が再発した場合は、初回治療と同じ抗がん剤が効きにくくなることが多いため、救援療法(サルベージ治療)を行います。分子標的薬としてモガムリズマブやブレンツキシマブ ベドチン、レナリドミドに加え、ヒストン脱アセチル化酵素の阻害剤であるツシジノスタット、バレメトスタットなど新規薬剤が用いられます。これらで病勢を抑えられれば、根治を目指して同種造血幹細胞移植を検討します。体力が乏しい場合は症状緩和を中心とした治療を選択します。
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東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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