声帯麻痺の原因は何がありますか?
手術の合併症や首や胸の腫瘍、ウイルス感染などがあります。
声帯麻痺は、声帯を動かす神経(反回神経)の損傷や機能障害によって生じます。原因としては、神経が走行する領域の病気や手術による神経の損傷などが挙げられます。
声帯を動かす神経が影響を受ける病気
声帯の運動を制御する神経は、迷走神経から分岐した反回神経であり、脳から首を下降し、鎖骨付近でUターンして喉仏のあたりまで上がってきます。この神経の通り道に以下のような病変があると、神経が圧迫・損傷され、声帯麻痺を引き起こすことがあります。
手術による神経損傷
首や胸の手術の際に、声帯を動かす神経が損傷を受けることで声帯麻痺が発生することがあります。特に、以下の手術ではリスクが高まります。
- 甲状腺手術
- 頸部や縦隔のリンパ節郭清
- 食道や肺の手術
- 心臓・大血管手術(大動脈瘤の手術など)
また、全身麻酔時の気管内挿管の圧迫によって、神経が損傷し、声帯麻痺が生じることもあります。
その他の原因
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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