水腎症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
お薬では根本的な治療はできませんが、症状の緩和をすることはできます。薬で副作用が出ることはあります。
水腎症の主な治療方法は、以下の通りです。
- 手術(尿管ステント留置術や腎瘻造設術)
- 水腎症に関連する諸症状に対する薬物治療
水腎症に関連する症状に対して、薬による治療をする場合は、痛みなどに対する緩和目的の消炎鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)や、尿路感染症に対する抗菌薬を使用されることが多いです。
また、腎症を起こす尿管結石などに対する排石促進目的のα1遮断薬や、尿アルカリ化薬などが用いられることもあり、それぞれの薬剤の注意すべき副作用は以下のようなものがあります。
- NSAIDs:腎血流低下による腎機能の低下
- 抗菌薬:下痢、耐性菌の出現
- α1遮断薬:血圧の低下、それに伴うめまい、逆行性射精、尿が出やすくなる
- 尿アルカリ化薬:胃の不快感などの消化器症状、ミネラルバランスの変化
いずれの内服薬も副作用の出現頻度には個人差があり、肝機能の変化やアレルギー症状が出る可能性はあります。デメリットよりもメリットが多いと考えられる場合に使用されますが、内服後に違和感を感じた場合は、早めに処方してもらった病院に連絡して受診しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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