水腎症の原因は何がありますか？

水腎症の原因としては以下のようなものがあります。これらの原因は年齢や性別、既往症によって異なり、複数の因子が重なって発症する場合もあります。

• 尿路結石
• 尿管狭窄（先天異常・術後瘢痕・放射線治療後・炎症など）
• 腫瘍（尿路上皮癌・後腹膜腫瘍・婦人科腫瘍など）
• 妊娠（子宮による圧迫）
• 膀胱尿管逆流

主な原因は尿管や腎盂部の閉塞・狭窄で、尿管結石による閉塞が最も頻度が高いです。

先天的な尿管狭窄（尿管移行部狭窄など）は小児期から発症し、後天的には手術や放射線治療後の線維化、後腹膜線維症などの炎症、腫瘍による外部圧迫が挙げられます。

また、妊娠中は増大した子宮が尿管を一時的に圧迫して水腎症をきたすことがあります。

小児では膀胱尿管逆流による水腎症もあり、年齢・病歴に応じた原因検索が重要です。

もともと腎盂が腎臓の外側にまで張り出している腎外腎盂という状態もあり、画像検査では水腎症のような見た目をしていますが、こちらは特に治療の必要はないとされています。