水腎症になると疲れやすいですか?
水腎症だけでは疲れませんが、腎機能の低下もあると倦怠感が出ることはあります。
腎臓は体のミネラルバランスや水分バランスの維持、老廃物の除去だけでなく、血圧の調整や赤血球を作らせるホルモン(エリスロポエチン)の産生など、さまざまな働きがあります。
そのため、水腎症が悪化して、腎臓への血流低下や間質の線維化などが進展すると、腎臓の機能が障害されて、腎臓から老廃物を排出しにくくなり、軽度の尿毒症を引き起こすことや貧血を引き起こすことがあります。すると、倦怠感(だるさ)・集中力低下などが出現することも考えられます。
したがって、水腎症ですぐには疲れやすくはなりませんが、時間が経って腎機能低下を伴うと、疲れやすくなるなどの全身症状が起こる可能性はあります。何か気になる症状がある場合は、我慢せずに泌尿器科を受診しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
Rikke Nørregaard et al. Obstructive nephropathy and molecular pathophysiology of renal interstitial fibrosis. Physiol Rev. 2023, 103, 2827-2872.
Xia A et al. Risk Factors and Potential Treatments for Fatigue in Patients with Advanced CKD: A Narrative Review. Kidney and Dialysis. 2025, 5, 8.
Fletcher BR et al. Symptom burden and health-related quality of life in chronic kidney disease: A global systematic review and meta-analysis. PLoS Med. 2022, 19, .
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
水腎症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ