前立腺炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
細菌性には抗菌薬、慢性前立腺炎には症状に応じた薬を使います。薬ごとに副作用は異なります。
使う薬はタイプによって異なります。細菌性の前立腺炎には、抗菌薬を使います。
代表的なものに、クラビットⓇ(一般名:レボフロキサシン)などのニューキノロン系の薬があります。主な副作用は吐き気や下痢、発疹などです。まれですが、とくに高齢の方やステロイドを使っている方では、服用中から服用後しばらくの間に、かかとやアキレス腱の痛み・腫れ(腱の障害)が起こることがあります。また、重症筋無力症のある人は症状が悪化するおそれがあるため使えず、血液をサラサラにする薬(ワルファリン)など一部の薬の効果を強めることもあります。持病のある人や、ほかに飲んでいる薬がある人は、必ず医師に伝えてください。なお、この抗菌薬がきかない耐性をもった大腸菌も増えているため、地域での耐性菌の広がり具合などによっては、はじめから別の薬を使った点滴で治療することもあります。
また、前立腺炎で最も多い慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CPPS)には、これさえ飲めばよいという決まった薬がなく、症状に合わせて次のような薬を組み合わせて使います。
セルニルトンⓇ(一般名:セルニチンポーレンエキス)
日本で慢性前立腺炎に使える、前立腺の炎症や排尿の症状をやわらげる薬です。主な副作用は、吐き気や胃の不快感、便秘、発疹などです。
尿を出しやすくする薬(α遮断薬)
本来は前立腺肥大症などに使う薬ですが、排尿の症状をやわらげる目的で、医師の判断で使われることがあります。主な副作用は、立ちくらみやめまい、射精に関する変化などです。
痛みや炎症をやわらげる薬(消炎鎮痛薬)
主な副作用は胃腸の不調です。
このほか、症状に応じて漢方薬などが使われることもあります。薬の効き方や副作用には個人差があります。気になる症状が出たときは、自己判断で中止せず医師や薬剤師に相談しましょう。
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(参考文献)
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東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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