洞性頻脈の場合、主にどのような治療をしますか？

原因となっている病気を治し、生活を改善しますが、症状が強い場合は薬を使うこともあります。洞性頻脈の治療は、まずその原因を取り除くことを目指します。脈が速くなる原因は多岐にわたりますが、心臓自体に異常がなく、症状が軽度であれば、洞性頻脈自体を治療する必要は原則ありません。しかし、動悸の症状が強く、日常生活に支障をきたす場合や、他の病気が隠れている場合は、治療が必要です。治療は、原因に応じて次のように行われます。

1. 原因となっている病気の治療

• 発熱、貧血、甲状腺機能の異常、心不全、肺塞栓症といった病気が原因で脈が速くなっている場合は、その病気の治療を優先します。

2. 生活習慣の改善

• ストレス、過労、睡眠不足、カフェイン、タバコ、アルコール、栄養ドリンクの摂取などが刺激となって脈が速くなっていることが多いため、これらが誘因となっている生活習慣を見直すことで症状が軽くなることがあります。

3. 薬による治療

• 強い動悸の症状がある場合は、「ベータ遮断薬」と呼ばれる種類の薬が使われます。この薬は、速くなった心臓の脈の速さや、打つ強さを和らげる作用があります。

4. 精神的なサポート

• 不安や緊張などの精神的な影響が強い場合は、心療内科などで相談し、精神的なストレスに対して抗不安薬などを使って診てもらうこともあります。