HIVとエイズの違いは何ですか？

以下に、HIVとエイズの違いを説明します。

HIV（human immunodeficiency virus）

HIVは、ヒト免疫不全ウイルス（human immunodeficiency virus）というウイルスの略名です。ヒトの免疫機能の中心であるヘルパーTリンパ球（CD4細胞）という白血球などに感染することにより、体を病気から守っている免疫力が低下します。

エイズ（acquired immunodeficiency syndrome、 AIDS）

エイズは、HIVという病原体に感染して免疫力が低下し、決められたさまざまな病気を発症した状態のことです。後天性免疫不全症候群ともいい、AIDS（Acquired Immune Deficiency Syndrome）と略されます。HIVに感染して、数週間後にインフルエンザに似た症状が現れる場合があります。その後は特に症状がない時期が数年続くものの、免疫力の低下は進行します。次第に日和見感染症という、本来であれば自分の免疫力で抑えられるような肺炎などの病気を発症し、決められた診断基準に合致した場合はエイズと診断されます。