白血病はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
白血病の治療期間は、病型や個人の状況により異なり、急性型は数年、慢性型は長期間に及ぶことがあります。
白血病の治療期間は、病型や進行度(初発もしくは再発など)、患者さんの年齢や健康状態、治療法によって大きく変わります。治療プランについては、必ず専門医と相談して最新の情報に基づいた判断をすることが重要です。
以下に一般的な治療の流れを示します。
急性白血病(ALL、AML)
急性白血病の治療には通常、複数のフェーズがあります。最初の段階は「寛解導入療法」で、白血病細胞をできるだけ減少させるのが目的です。この期間は約1ヶ月続きます。
その後、「地固め療法」や「維持療法」が行われ、数ヶ月から数年間続くことがあります。また、年齢が比較的若い(概ね65歳以下)、HLA適合ドナーがいる、治療が効きにくい染色体の異常や遺伝子の変異がある、化学療法を行ったがわずかに病変が残っているといった場合、造血幹細胞移植が行われることもあり、これはさらに数ヶ月の入院が必要です。
例)
- 小児ALLの全体の治療期間:約2〜3年
- 入院(寛解導入療法、強化療法、再寛解導入療法):約8ヶ月〜1年
- 外来(維持療法):約1〜2年
慢性白血病(CML、CLL)
慢性白血病では、治療は通常長期にわたって続きます。CMLの場合、チロシンキナーゼ阻害薬による治療が標準で、これを一生続ける必要がある場合があります。
CLLでは、急速に進行しない場合は定期的な監視のみを行い、必要に応じて介入します。治療の開始から完治までの期間を一概に決定することは難しく、個々の患者さんの状態と治療への反応によります。
公開日:
最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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