白血病では発熱しますか?
白血病では特に急性の場合、初期症状として発熱がよくみられます。
ここでは、白血病の初期の症状として発熱を取り扱います。
急性白血病では症状のひとつとして発熱がよくみられ、多くの報告では初診時の臨床症状として30%前後でみられるとされています。
急性白血病では骨髄での白血病細胞の異常増殖により、正常な白血球数が減少し、感染症にかかりやすくなります。その結果として発熱が生じることがあります。
また、白血病細胞そのものが産生する物質や、そのほかの炎症反応が原因で発熱する場合もあります。
一方、慢性白血病は進行がゆっくりであり、健診で発見される例が多くなっているとされ、無症状で血液検査値異常をきっかけに診断された例が50%以上という報告があります。
しかしながら、慢性骨髄性白血病の急性転化の状態では急性白血病と同様に、骨髄は白血病細胞の異常増殖により正常な白血球数が減少し、その結果として発熱が生じることはありえます。
このように白血病全体の初期症状として発熱を説明することは困難で、急性白血病と慢性白血病には初診時の臨床症状に大きな違いがあり、慢性白血病においても病期によって症状は大きく異なります。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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