筋肉痛の原因や考えられる病気には何がありますか?
初めて行うスポーツや、久しぶりの長時間にわたる激しい運動などが原因となります。筋肉に炎症を起こす病気が原因となる場合もあります。
スポーツを行った数時間後から数日後に生じる筋肉痛は、スポーツの内容に原因がある場合が多いです。初心者から上級者アスリートまで、初めて行うスポーツをした後や、久しぶりに負荷を高めたスポーツを長時間行った後に筋肉痛が起こることが多いです。
筋肉痛のメカニズムは、筋肉に生じた小さい傷から筋肉の周りの構造に炎症が広がることで、痛みを生じたり筋肉につっぱりやけいれんが起こったりすることだと考えられています。このように筋肉痛には炎症が関係しているため、筋肉周辺に炎症を起こす病気では、スポーツ後と同様に筋肉痛が見られる場合があります。
以下、筋肉痛の原因となりうる病気を挙げます。
ウイルス感染症
代表的なものにインフルエンザウイルス感染症があります。体中に炎症が起こり、筋肉痛や関節痛が生じます。
膠原病(こうげんびょう)
体中のさまざまな場所で炎症が起こります。体の中にある免疫細胞が誤って自分自身を攻撃してしまうことが原因で発症します。
リウマチ多発性筋痛症
首や肩、太ももの筋肉に強い痛みを生じます。原因はわかっていませんが、体中に炎症を起こす病気です。
脱水症や熱中症
水分不足や多量の発汗があると、体内のナトリウムやカリウムといったイオンバランスが崩れます。この状態では筋肉がけいれんしやすくなり、筋肉の痛みを生じます。
横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)
横紋筋という筋肉の一部が壊れてしまう病気です。長時間強く圧迫された場合や、薬の副作用で起こることもあり、頻度は高くはありませんが、コレステロールを下げる飲み薬や一部の抗生物質などの薬が原因となります。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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