集中力が続かないことはうつ病と関係がありますか?
はい、うつ病の代表的な症状のひとつに、集中力の低下があります。
うつ病になると、気分がひどく落ち込んだり、何事にもやる気が出なくなったりするだけでなく、脳の働きにも影響が出ることがあります。
具体的には、物事を考えたり、覚えたり、注意を向け続けたりする力(これらをまとめて「認知機能」と呼びます)が、低下することが知られています。
うつ病の際には、脳の中で情報を伝える大切な物質(神経伝達物質、例えばセロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩れると考えられています。このバランスの乱れが、思考力や判断力、そして集中力にも影響を与えるのです。
そのため、うつ病の症状として、
- 「本を読んでも内容が頭に入ってこない」
- 「人の話が理解しにくい」
- 「仕事や勉強に手がつかない」
- 「簡単なミスが増える」
といった集中力の低下がよく見られます。
ほかにも、うつ病では、眠れない(または寝すぎる)、食欲がない(または食べすぎる)、疲れやすい、何事も楽しめない、自分を責めてしまうといった、さまざまな心と体のサインが現れることがあります。
もし、集中できない状態が長く続き、気分の落ち込みや、ほかの気になる症状もある場合は、うつ病の可能性も考えられるため、一人で抱え込まずに、早めに専門家(精神科や心療内科など)に相談することが大切です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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