ADHDの場合、集中力をどうしたら改善できますか?

お薬や行動療法、環境の工夫で、集中しやすい状態を目指すことができます。

解説

ADHDの特性があると、さまざまな場面で集中を持続することに困難が生じます。適切なサポートや工夫によって、集中しやすくなることは十分に可能です。

医療機関での治療・支援

お薬(薬物療法)

医師の診断のもと、集中力を高めたり、衝動的な行動を抑えたりするお薬が処方されることがあります。お薬は脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、注意を持続しやすくする助けになります。必ず医師とよく相談しながら進めます。

行動療法・トレーニング

認知行動療法: 自分の考え方や行動のクセに気づき、集中を妨げるパターンを変えていく練習をします。

ソーシャルスキルトレーニング

周りの人とのコミュニケーションや、社会的なルールを学ぶことで、学校生活などがスムーズになるようサポートします。

ペアレントトレーニング(ADHDのお子さんを持つ保護者の方向け)

保護者の方がお子さんの特性を理解し、効果的な関わり方を学ぶことで、家庭環境を整え、お子さんの集中力をサポートします。

日常生活でできる工夫

環境を整える

勉強する場所は、気が散るもの(漫画、スマートフォンなど)をできるだけ置かないようにし、静かでシンプルな環境を作りましょう。必要なものだけを机の上に置くようにします。

時間を区切る

タイマーを使って、「15分集中して5分休憩」のように短い時間で区切り、こまめに休憩を挟むと集中しやすくなる場合があります(ポモドーロテクニックなど)。

やることを具体的にする・見える化する

「宿題をやる」ではなく、「数学の問題集を2ページやる」のように、やることを具体的に小さく分けましょう。やるべきことをリストにして書き出し、終わったらチェックを入れるなど、目で見て達成感がわかるようにすると効果的です。

体を動かす

勉強の合間に軽い運動を取り入れたり、体を動かす活動の時間を確保したりすると、その後の集中力が高まることがあります。

ADHDの特性への対応は、一人で抱え込まず、医師やカウンセラー、学校の先生などとよく相談しながら、自分に合った方法を見つけていくことが大切です。

公開日

最終更新日

こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

山﨑 龍一 監修

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