お腹のしこりの位置によってどんな病気が考えられますか?
しこりのある深さによって考えられる病気は異なり、大きく分けて、お腹の中と外の病気に分類されます。
しこりの位置が浅い場合は皮膚や筋肉の病気、深い場合は内臓の病気が考えられます。
しこりの位置が浅い場合
しこりが皮膚から浅い部位にある場合は、皮膚・脂肪・筋肉などの病気が考えられます。例えば、皮膚の下にできる粉瘤、脂肪細胞からなる脂肪腫、筋肉・脂肪・神経などに発生するデスモイド腫瘍などがあります。
しこりの位置が深い場合
しこりが皮膚から深い部位にある場合は、胃、大腸、肝臓、すい臓、卵巣、子宮、大動脈など、お腹の中にある臓器の病気が考えられます。良性、悪性に関係なく、ある程度以上に臓器が腫れあがると、お腹のしこりとして自覚することがあります。例えば、胃や大腸などのがんは、大きくなるとお腹のしこりとして自覚することがあります。
便秘で便がたまった場合も、お腹のしこりとして自覚することがあります。便秘の場合は、便秘が解消すればしこりも改善します。
心臓の動きに合わせてドクドクと拍動するお腹のしこりに触れた場合は、大動脈瘤の可能性があります。
お腹のしこりの原因を自己判断することは難しいため、しこりを見つけた場合は病院を受診しましょう。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
Expert Panel on Gastrointestinal Imaging; Kathryn J Fowler et al.“ACR Appropriateness Criteria® Palpable Abdominal Mass-Suspected Neoplasm”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31685106/,(参照 2025-06-26).
.“Soft Tissue Masses: Evaluation and Treatment”.American Family Physician.https://www.aafp.org/pubs/afp/issues/2022/0600/p602.html,(参照 2025-06-26).
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