股関節痛が続く場合、病院に行くべきですか?
一度整形外科を受診しましょう。とくに成長期のお子さんや中高年の方の股関節の痛みに注意が必要です。
股関節の痛みは、治療を行わないことによって状況が悪化していく場合があります。
特に成長期のお子さんや、中高年で骨粗鬆症の可能性がある場合に注意が必要です。
成長期のお子さんの場合
成長期にはさまざまな骨で成長がみられますが、特に大腿骨の成長は著しいです。急に成長していくため部分的に構造が弱いところがあり、大腿骨頭すべり症やペルテス病といった成長期に多い股関節の病気を生じることがあります。この場合、運動などの負荷を続けることで病気が悪化し、成長に悪影響を与えることがあります。
中高年で骨粗鬆症の可能性がある場合
股関節のまわりの骨は、本来はとても丈夫な骨です。しかし、骨粗鬆症になってしまうとこのような本来丈夫な骨でも少しの怪我で骨折してしまうことがあります。特に尻餅をついた後に始まった股関節の痛みには注意が必要です。
尻餅をついた記憶がなくとも、段差を踏み外した程度の衝撃でも骨折する場合があります。足に体重をかけた際に股関節の痛みが強いようであれば、骨折の可能性があります。
上記のような場合以外にも、適切な治療を行わなければなかなか状況が改善しない場合もあります。股関節の痛みが続く場合には、一度整形外科を受診して正確な診断を受けましょう。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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