心臓弁膜症の場合、主にどのような治療をしますか?
薬で症状を緩和する治療や、手術やカテーテル治療による治療が行われます。
弁の障害が生じた原因、重症度、合併症、患者さんの全身状態(年齢や身体機能、体力など)などによって治療内容は異なります。
基本的には薬による治療、外科手術、カテーテル治療が選択肢となります。また、心臓弁膜症の原因となっている別の病気がある場合はその治療も同時に行います。
薬による治療
心不全に対する治療や、原因となる高血圧などの病気に対して薬剤の使用を行います。
高齢者などで根治的な手術が難しい場合は、苦しさなどの症状を和らげる治療を行うこともあります。
外科治療
弁の狭窄・血液の逆流が重度であったり、症状が強い場合には、弁の形を修正したり、弁を交換したりする手術を行います。
胸を切って手術を行うため、体にかかる負担が大きく、手術に耐えられるような若い方、体力がある方に行います。
カテーテル治療
足の付け根の血管から、カテーテルという管を心臓内に入れて治療を行います。
胸を大きく切らずに行うため、体の負担が少なく、高齢者でも手術を実施できることがあります。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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