乳がんの病理検査では何が分かりますか？

乳がんの病理検査ではがん細胞の有無や種類、進行度、性質、がん以外の病気の種類などがわかります。乳房にできたしこりや病変から細胞や組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。最も確実な乳がんの診断法で、必要に応じてホルモン受容体やHERタンパクの有無も調べ、治療方針の決定に役立ちます。

病理検査には細胞診と組織診があり、調べたい場所の細胞を細い針で刺して吸引する穿刺吸引針生検、針を使って組織を採取する針生検、小規模な手術で組織を採取する外科的生検の3種類です。乳頭から分泌物が出ている場合は、その分泌物を調べることもあります。

病理検査で良性ということは、提出した検体からはがん細胞が見つからなかった、ということです。検査結果がわかるまでの期間は、医療機関に問い合わせましょう。