尿道尿路上皮癌の進行速度はどのくらいですか？

尿道に生じた尿路上皮癌は、他の尿路上皮癌と同様に進行が速く、がんで命を落とす可能性もあります。主にがんの病期（ステージ）と、顕微鏡でわかる悪性度によって進行速度が異なります。

病期（ステージ）

尿道癌の5年生存率は、全体で約46%～54%ですが、尿道癌の局所進行の程度をT分類というもので、3つ（T1以下、T2、T3以上）に分けると、5年生存率は63%、38%、29%と、進行するにつれてより進行が早まります。

悪性度

他の尿路上皮癌と同様に、悪性度が低悪性度から高悪性度になると、進行・進展する速さが速くなるため、それぞれの状態にあった治療法が検討されます。

もともと尿道の尿路上皮癌は極めてまれながんですが、初期段階では症状が軽微であるか、診断が困難であるために、進行が知覚されにく病期が進行して発見されることが多いです。そのため、予後不良の傾向を示すことが報告されています。