胃がんによる体重減少の原因を教えてください。
身体内に取り込まれるエネルギー量が減少し、消費されるエネルギー量が増加することで体重が減少します。
胃がん患者さんは、身体の中に取り込まれるエネルギー量が減少し、消費されるエネルギー量が増加するため、体重が減少します。
具体的には以下のようなメカニズムで体重減少が引き起こされます。
エネルギー吸収量の減少
胃がんでは、吐き気や嘔吐、満腹感を覚えやすくなるなどの症状が現れます。これにより、食事摂取量の減少を引き起こします。
加えて、がんが進行し、腫瘍が消化管の一部を塞いだり、つまらせたりすることで、栄養の吸収を妨げるおそれがあります。
また、抗がん剤治療に伴う下痢・嘔吐や消化不良や、手術により胃の一部を切除することも栄養摂取および吸収を低下させる原因になります。
エネルギー消費量の増加
胃がんをはじめとするがんに罹患すると、がん細胞を排除するために、身体内の免疫機能が亢進します。それに伴い、エネルギー消費量が増加します。
また、腫瘍自体もサイトカインという物質を放出します。これにより炎症反応が促進し、エネルギー消費量が増加します。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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