QT延長症候群の原因は何がありますか?

QT延長症候群の原因は、生まれつきの遺伝的な要因と、遺伝ではない特定の原因で起こるものの2つがあります。

解説

QT延長症候群の原因は、生まれつきの遺伝的な要因(先天性)と、特定の薬剤の服用や電解質の異常などで起こるもの(二次性)の2つがあります。

QT延長症候群の原因は、主に以下の2種類に分けられます。

先天性(遺伝性)

生まれつきの異常で、心臓の電気信号の発生や伝達に関わるタンパク質の設計図である遺伝子に異常があることで起こります。特にLQT1、LQT2、LQT3と呼ばれるタイプが多く、それぞれ異なる遺伝子の変異が原因となります。症状がなくても遺伝子変異を持つ人がいるため、家系内でこの病気がみられることがあります。

二次性(後天性)

これは遺伝的な原因以外で、あとからQT間隔が長くなるものです。主な原因は以下の通りです。

  • 特定の薬剤の服用:不整脈治療薬のほか、抗菌薬、抗精神病薬、抗アレルギー薬、注意欠陥・多動症(ADHD)治療薬など、多岐にわたる薬剤がQT間隔を延長させる可能性があります。
  • 脈が遅くなる(徐脈):心臓の拍動が極端に遅くなることで、QT間隔が延長することがあります。
  • 電解質の異常:特に血液中のカリウム、カルシウム、マグネシウムといった電解質が不足すると、QT間隔が延長しやすくなります。
  • その他の病気:心筋梗塞や心筋症等の心臓の病気、脳出血などの脳の病気、甲状腺ホルモンの異常なども原因となることがあります。

公開日

最終更新日

おだかクリニック 循環器内科 副院長

小鷹 悠二 監修

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