CA19-9の基準値はどれくらいですか？

CA19-9は、主に膵臓がん、胆道がん、大腸がん、胃がんの腫瘍マーカーとして使用されており、一般的なカットオフ値（陰性・陽性を分ける値）は、37U/mLとされています。詳しくは、検査を実施した施設や医療機関にご確認ください。

なお、CA19-9は黄疸や胆道炎、膵炎、胆石症、間質性肺炎などの良性の病気でも高い値を示したり、逆にLewis式血液型の陰性の方（日本人の約10%）では低い値を示すなど、腫瘍以外の要因がその値に影響している可能性があります。
一般的には、100U/mLを超えるとよりがんの可能性が高く、100U/mL以下の場合は良性の病気のことが多いと言われています。例えば、糖尿病のためにHbA1cの数値が高い患者さんでは、がんを検出する目的としては基準値を75～98.4U/mLまで引き上げる方がよいとする報告もあります。ただし、この目安に当てはまらない場合もあるので注意が必要です。

CA19-9高値の場合の解釈や検査の方針については、検査を行った施設や医療機関からの説明をよく聞くようにしましょう。