トファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)では、どのような副作用がみられますか?
このお薬の主な副作用は鼻咽頭炎や頭痛などで、重い副作用として感染症などが挙げられています。
トファシチニブクエン酸塩(ゼルヤンツⓇ)の主な副作用は鼻咽頭炎(鼻の奥と喉の境目にある「鼻咽頭」が炎症を起こす病気)や頭痛などです。重い副作用として、帯状疱疹を含む感染症などが挙げられていますので、以下のような症状に注意してください。
重大な副作用
- 感染症:帯状疱疹(3.6%)、肺炎(ニューモシスチス肺炎等を含む)(1.0%)、敗血症(0.1%)、結核(0.1%)などの重篤な感染症が現れることがあります。発熱や寒気、体のだるさなどの症状がみられます。
- 消化管穿孔(0.1%):嘔吐、激しい腹痛、意識の低下などの症状がみられます。
- リンパ球減少(0.5%)、好中球減少(0.4%)、ヘモグロビン減少(0.3%):発熱、寒気、喉の痛み、体のだるさ、めまい、頭痛などの症状がみられます。
- 肝機能障害、黄疸:肝機能酵素であるALT(1.2%)、AST(0.9%)の上昇や、黄疸(0.1%未満)が現れることがあります。疲れやすい、吐き気、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状がみられます。
- 間質性肺炎(0.1%):咳、息苦しい、発熱などの症状がみられます。
- 静脈血栓塞栓症(頻度不明):発熱、皮膚や爪が紫色になる、足が腫れたり痛くなるなどの症状がみられます。
- 心血管系事象(頻度不明):胸痛、息苦しいなどの症状がみられます。
- 悪性腫瘍(頻度不明)
その他報告されている副作用(頻度:5%以上のもの)
- 鼻咽頭炎
- 頭痛
- 血中クレアチンホスホキナーゼ増加
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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