ニューモシスチス肺炎(PCP)
「ニューモシスチス肺炎(PCP)」は、HIV感染者などの免疫力が低下した人が発症する、日和見感染症です。病原体は、ニューモシスチス・イロベチイ(Pneumocystis jirovecii)という真菌(カビ)です。症状は、発熱・息苦しさ・乾いた咳で、疑われる場合は呼吸器内科を受診しましょう。治療や予防には主に、ST合剤という抗菌薬が使われます。
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
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免疫機能が低下した人が発症する日和見感染症で、発熱・息苦しさ・乾いた咳などの症状が出ます。
免疫機能が低下した状態で、ニューモシスチス・イロベチイという真菌に感染することが原因です。
真菌(カビ)の一種で、免疫機能が低下した人で肺炎の原因菌になります。
免疫力が低下した人などで発症リスクの高い場合には、ST合剤などが予防として使用されます。
ヒトからヒトへの感染が考えられており、空気感染すると推測されています。
持病や治療のために免疫機能が低下している人で発症しやすいです。
重症例では発症から数日〜数週間で致死的になることもあるため、迅速な対応が重要です。
ニューモシスチス肺炎(PCP)を放置すると、病状は急速に悪化します。
患者さんの免疫状態や基礎疾患、診断と治療の開始時期によって大きく左右されます。
ニューモシスチス肺炎(PCP)は、適切な治療を早めに開始すれば治る可能性がある病気です。
症状について
発熱、息苦しさ、乾いた咳が主な症状ですが、必ずしもすべての症状が出るわけではありません。
発熱、息苦しさ、乾いた咳が出ます。HIV感染の場合は少しずつ症状が出てきますが、HIV感染ではない場合は急激に症状が進みます。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
重い呼吸困難やチアノーゼ、意識障害などがあります。
治療について
受診について
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(参考文献)
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