注意力が散漫している
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2025/04/17
「注意力が散漫している」がどの病気に関連するかAIでチェックする
注意力が散漫しているという症状について「ユビー」でわかること
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「注意力が散漫している」はどんな症状ですか?
注意力が散漫しているとは
「注意力が散漫している」に関連する症状はありますか?
「注意力が散漫している」のQ&A
- A.
軽い運動や気分転換でリフレッシュするなど、小さなことから始めてみましょう。
解説頭がぼーっとしてやる気が出ないときは、本当につらい状態だと思います。無理に頑張ろうとせず、まずは心と体を少し休ませてあげることから考えてみましょう。そのうえで、一般的な対処について例を挙げます。
- 軽い運動をする:散歩に出かけたり、部屋の中でストレッチしてみるだけでも、頭がスッキリすることがあります。
- 顔を洗う・冷たい水に触れる:冷たい水で顔を洗ったり、手首を冷やしたりすると、刺激で目が覚めることがあります。
- 深呼吸をする:ゆっくりと息を吸って吐き出す深呼吸を数回繰り返すと、リラックスできて気持ちが落ち着きます。
- 水分を摂る:脱水状態だと、頭がぼーっとしたり、だるさを感じたりすることがあります。コップ一杯の水を飲んでみましょう。
- 場所を変える:ずっと同じ場所にいると、気分も停滞しがちです。少しの間、別の部屋に行ったり、窓を開けて外の空気を吸ったりしてみましょう。
- 「とりあえず5分だけ」やってみる:「やる気が出ないから何もしない」のではなく、「とりあえず5分だけ机に向かってみる」「教科書を1ページだけ開いてみる」というように、ごく短い時間や簡単なことから始めてみましょう。やり始めると、意外とそのまま続けられることもあります。
- 簡単なこと・好きなことから手をつける:やらなければいけないことがたくさんあっても、まずは一番簡単そうなことや、少しでも興味が持てることから始めてみましょう。小さな「できた!」が次のやる気につながります。
- ご褒美を用意する:「これが終わったら好きなお菓子を食べる」「1時間頑張ったら好きな動画を1本観る」など、小さなご褒美を設定するのも効果的です。
- 睡眠は足りていますか?:睡眠不足は、頭がぼーっとしたり、やる気が出なかったりする大きな原因です。質のよい睡眠をしっかりとるように心がけましょう。
- 食事はきちんととっていますか?:バランスの悪い食事や、食事を抜いたりすることも、エネルギー不足につながります。
- 悩みごとやストレスはありませんか?:心配事やストレスがたまっていると、やる気が出にくくなります。信頼できる人に話を聞いてもらったり、自分なりのストレス解消法を見つけたりすることも大切です。
もし、このような状態が何日も続いたり、気分がひどく落ち込んだり、日常生活に大きな支障が出たりするようであれば、無理をせず、周囲の医療関係者(スクールカウンセラーや産業医など)や、医療機関(心療内科や精神科など)に相談することも検討してください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る内山 真. 睡眠障害の対応と治療ガイドライン 第3版. じほう. 2019
ADHDの診断・治療指針に関する研究会. 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版. じほう. 2022
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02). - A.
場所や時間を工夫し、小さな目標を立てて、休憩も大切にしてみよう。
解説勉強に集中できないことは、誰にでも起こり得ます。焦らず、まずは試せることからやってみましょう。
環境を変えてみる
- 場所を変える:いつもと違う場所で勉強してみましょう。自分の部屋だけでなく、リビングや図書館、静かなカフェ(もし利用できるなら)など、気分が変わって集中できることがあります。
- 机の上を片付ける:勉強に関係ないもの(漫画、ゲーム、スマートフォンなど)は、視界に入らない場所にしまいましょう。
- 音の工夫:静かな環境が好きな人もいれば、少し雑音があったほうが集中できる人もいます。無音にしたり、歌詞のない音楽を小さな音で流したり、雨音やカフェの雑音のような「環境音」を試してみるのもよいでしょう。
時間の使い方を工夫する
- 短い時間で区切る:「25分勉強して5分休憩する」というように、短い時間で区切って取り組む「ポモドーロテクニック」などがあります。
- 休憩をしっかり取る:集中力が切れたなと感じたら、無理せず休憩しましょう。少し歩いたり、窓を開けて空気を入れ替えたり、好きな飲み物を飲んだりするのもよい気分転換になります。
- 得意な科目や好きなことから始める:最初は取り組みやすいものから、手をつけてみることが有効な場合もあります。
勉強のやり方を変えてみる
- 小さな目標を立てる:「今日はこの1ページだけでもやる」「この問題集を3問解く」など、具体的で達成しやすい小さな目標を立てると、達成感を得やすく、やる気につながります。
- 声に出して読んでみる:教科書やノートを声に出して読むと、目だけでなく耳も使うので、内容が頭に入りやすくなることがあります。
- 誰かと一緒に勉強する:友達や家族と一緒に勉強すると、お互いに刺激しあえたり、わからないところを教えあえたりして、集中しやすくなることがあります。
体調を整える
- 睡眠をしっかりとる:睡眠不足は集中力の大敵です。眠いときは無理せず、少し仮眠をとるのも効果的です。
- お腹が空きすぎていたり、満腹すぎたりしないようにする:軽く何かを食べてから始めるなど、空腹感や満腹感にも気を配ってみましょう。
- 軽い運動をする:勉強の合間にストレッチをしたり、少し散歩をしたりすると、血行がよくなり、頭もスッキリします。
もし、これらの方法を試しても、なかなか集中できない状態が長く続くようであれば、一人で悩まずに、学校の先生やスクールカウンセラーなどに相談することも検討してください。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る内山 真. 睡眠障害の対応と治療ガイドライン 第3版. じほう. 2019
ADHDの診断・治療指針に関する研究会. 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版. じほう. 2022
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02). - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「集中力が続かない」ことについて、受診の目安に関するチェック項目は下記のとおりです。
医学的な診断ではありませんが、もし多くの項目に当てはまるようであれば、専門機関に相談する目安にしてください(ここ1ヶ月くらいの自分を振り返ってみましょう)。仕事や学習、会議などの場面
- 会議中や人の話を聞いているとき、内容を最後まで集中して聞いているのが難しいと感じる
- 資料を読んだり、報告書を作成したり、あるいは勉強をしていても、すぐにほかのことを考えてしまう
- 仕事や勉強、やらなければいけない作業を始めようとしても、なかなか取りかかれない
- ケアレスミス(例えば、簡単な計算ミス、入力ミス、確認漏れなど)が増えた
読書や情報収集、趣味などの場面
- 本や記事を読み始めても、途中で飽きてしまったり、内容がなかなか頭に入ってこなかったりすることが多い
- 以前は楽しめていた趣味や活動でも、最近は集中できなかったり、すぐに飽きてしまう
- 何か情報を集めようとしても、あちこち目移りしてしまい、本来の目的から逸れてしまうことが頻繁にある
日常生活や人とのコミュニケーションの場面
- 人の話を最後まで聞くのが苦手で、つい口を挟んでしまったり、話の途中でうわの空になる
- 約束や持ち物、人から頼まれたことを忘れることが増えた
- 複数のことを同時に頼まれたり、多くの情報が一気に入ってきたりすると、混乱しやすい
作業の進め方や計画性について
- 何かを始めると、途中でほかのことに気を取られてしまい、最後までやり遂げられないことが頻繁にある
- 仕事や作業の段取りを立てるのが苦手で、効率が悪いと感じる
- デスク周りや仕事道具、身の回りの整理整頓が苦手で、必要なものが見つからない
気分の状態や体調の面
- なんだか落ち着かず、そわそわしてしまう
- 以前と比べて、イライラしやすくなったり、焦りを感じやすくなった
- 疲れやすく、集中力がすぐに切れてしまうと感じる
これらの項目に当てはまるものが多ければ多いほど、集中力が低下している可能性があります。
特に、これらの状態が原因で社会生活や日常生活で困っていると感じる場合は、一度専門家(精神科、心療内科など)に相談してみることをおすすめします。このセルフチェックはあくまで目安です。自己判断せずに、心配な場合は専門家の意見を聞くことが大切です。
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、集中力が続かないことについてセルフチェックができます。ぜひご活用ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る内山 真. 睡眠障害の対応と治療ガイドライン 第3版. じほう. 2019
ADHDの診断・治療指針に関する研究会. 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版. じほう. 2022
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02). - A.
ひとつのことに注意を長く向けられず、気が散りやすい状態です。
解説「集中力が続かない」とは、勉強や仕事、読書など、何かひとつのことに取り組もうとしても、すぐにほかのことに気が散ってしまったり、ぼーっとしてしまったりして、注意を持続させることが難しくなる状態を指します。
例えば、教科書を読んでいても内容が頭に入ってこなかったり、人の話を聞いている途中で、別のことを考えてしまったりするようなことです。
原因はさまざまで、周りの騒音やスマートフォンの通知といった環境的なもの、睡眠不足や疲労、空腹といった身体的なもの、ストレスや悩みごと、あるいは取り組んでいること自体への興味のなさといった精神的なものが考えられます。
時には、うつ病などのこころの不調が背景にあることもあります。幼少期から同様の症状が継続している場合は、注意欠如・多動症(ADHD)のような発達障害との関連も否定できません。
この状態が続くと、学習や仕事の効率が低下したり、ミスが増えたり、日常生活に支障をきたすこともあります。
誰にでも一時的に集中できないことはありますが、頻繁に起こったり、生活に困るほどであったりする場合は、保護者や先生、専門家(精神科・心療内科の医師など)に相談することも考えてみましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るADHDの診断・治療指針に関する研究会. 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版. じほう. 2022
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02). - A.
はい、うつ病の代表的な症状のひとつに、集中力の低下があります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るうつ病になると、気分がひどく落ち込んだり、何事にもやる気が出なくなったりするだけでなく、脳の働きにも影響が出ることがあります。
具体的には、物事を考えたり、覚えたり、注意を向け続けたりする力(これらをまとめて「認知機能」と呼びます)が、低下することが知られています。
うつ病の際には、脳の中で情報を伝える大切な物質(神経伝達物質、例えばセロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスが崩れると考えられています。このバランスの乱れが、思考力や判断力、そして集中力にも影響を与えるのです。
そのため、うつ病の症状として、- 「本を読んでも内容が頭に入ってこない」
- 「人の話が理解しにくい」
- 「仕事や勉強に手がつかない」
- 「簡単なミスが増える」
といった集中力の低下がよく見られます。
ほかにも、うつ病では、眠れない(または寝すぎる)、食欲がない(または食べすぎる)、疲れやすい、何事も楽しめない、自分を責めてしまうといった、さまざまな心と体のサインが現れることがあります。
もし、集中できない状態が長く続き、気分の落ち込みや、ほかの気になる症状もある場合は、うつ病の可能性も考えられるため、一人で抱え込まずに、早めに専門家(精神科や心療内科など)に相談することが大切です。 - A.
環境・体調・精神状態の乱れや、うつ病・睡眠障害などが原因の可能性があります。
解説集中力が続かない原因はひとつではなく、さまざまな要因が考えられます。
まず、環境的な要因として、騒がしい場所や、スマートフォンなどの誘惑が多い環境では、誰でも集中しにくくなります。
次に、身体的な要因としては、睡眠不足、疲労、栄養バランスの偏り(鉄分やビタミンB群の不足など)、運動不足などが挙げられます。これらは脳の働きを低下させ、集中力を低下させる可能性があります。
また、精神的な要因も大きく影響します。強いストレスや不安、悩みごとがあると、そちらに意識が向いてしまい、目の前のことに集中できません。また、取り組んでいること自体への興味や、やる気が低い場合も集中は難しくなります。
さらに、病気が原因となっている可能性もあります。代表的なものとしては、気分の落ち込みや意欲の低下が続くうつ病や、強い不安を感じる不安障害などによって、集中力が低下する可能性があります。
その他、夜間の無呼吸により、睡眠の質が下がる睡眠時無呼吸症候群や、体の代謝を調整する甲状腺ホルモンの異常(甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症)、貧血なども集中力低下の原因となり得ます。
幼少期から、集中力を持続させることが難しい場合は、注意欠如・多動症(ADHD)などの可能性も否定できません。
もし集中できない状態が長く続き、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断せずに医療機関(精神科、心療内科、小児科など)に相談してみましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る内山 真. 睡眠障害の対応と治療ガイドライン 第3版. じほう. 2019
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02). - A.
お薬や行動療法、環境の工夫で、集中しやすい状態を目指すことができます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るADHDの特性があると、さまざまな場面で集中を持続することに困難が生じます。適切なサポートや工夫によって、集中しやすくなることは十分に可能です。
医療機関での治療・支援
お薬(薬物療法)
医師の診断のもと、集中力を高めたり、衝動的な行動を抑えたりするお薬が処方されることがあります。お薬は脳内の神経伝達物質のバランスを整えることで、注意を持続しやすくする助けになります。必ず医師とよく相談しながら進めます。
行動療法・トレーニング
認知行動療法: 自分の考え方や行動のクセに気づき、集中を妨げるパターンを変えていく練習をします。
ソーシャルスキルトレーニング
周りの人とのコミュニケーションや、社会的なルールを学ぶことで、学校生活などがスムーズになるようサポートします。
ペアレントトレーニング(ADHDのお子さんを持つ保護者の方向け)
保護者の方がお子さんの特性を理解し、効果的な関わり方を学ぶことで、家庭環境を整え、お子さんの集中力をサポートします。
日常生活でできる工夫
環境を整える
勉強する場所は、気が散るもの(漫画、スマートフォンなど)をできるだけ置かないようにし、静かでシンプルな環境を作りましょう。必要なものだけを机の上に置くようにします。
時間を区切る
タイマーを使って、「15分集中して5分休憩」のように短い時間で区切り、こまめに休憩を挟むと集中しやすくなる場合があります(ポモドーロテクニックなど)。
やることを具体的にする・見える化する
「宿題をやる」ではなく、「数学の問題集を2ページやる」のように、やることを具体的に小さく分けましょう。やるべきことをリストにして書き出し、終わったらチェックを入れるなど、目で見て達成感がわかるようにすると効果的です。
体を動かす
勉強の合間に軽い運動を取り入れたり、体を動かす活動の時間を確保したりすると、その後の集中力が高まることがあります。
ADHDの特性への対応は、一人で抱え込まず、医師やカウンセラー、学校の先生などとよく相談しながら、自分に合った方法を見つけていくことが大切です。 - A.
病気が原因の場合はその種類によって治療や予防方法が異なります。
解説集中力が続かない場合の治療や予防は、その原因によって異なりますが、共通している部分もあります。
治療法について
まず、うつ病や睡眠障害などの病気が原因の場合は、医療機関(精神科、心療内科など)での専門的な治療が必要です。
例えば、うつ病の場合は、気持ちの落ち込みを改善するためのお薬や、精神療法が中心となります。
睡眠障害であれば、睡眠環境等の改善指導や、必要に応じて睡眠を助けるお薬が処方されることもあります。予防法や自分でできる対策
病気が原因でない場合や、症状が軽い場合は、生活習慣の見直しや環境調整で改善が期待できる場合があります。
- 質のよい睡眠:毎日決まった時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保しましょう。寝る直前のスマートフォンの操作は控えましょう。
- バランスの取れた食事:特に朝食は脳のエネルギー源になるので大切です。鉄分やビタミンB群などもバランスよく摂りましょう。
- 適度な運動:軽い運動は脳を活性化させ、ストレス解消にもつながります。
- 集中しやすい環境を作る:勉強や作業をする場所を整理整頓し、気が散るもの(漫画、ゲーム、スマートフォンなど)を視界に入れないようにしましょう。静かな環境を選んだり、必要であれば耳栓を使ったりするのも有効です。
- 作業の工夫:一度に長時間集中しようとせず、短い時間(例:25分集中して5分休憩する「ポモドーロテクニック」)で区切って取り組むと、集中力が持続しやすくなります。大きな目標は、達成しやすい小さな目標に分けて、ひとつずつクリアしていくと達成感も得られ、やる気につながります。
- ストレスをためない:自分なりのリフレッシュ方法(好きな音楽を聴く、散歩する、深呼吸するなど)を見つけて、こまめにストレスを発散しましょう。
これらの方法を試しても改善が見られない場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合は、早めに専門機関に相談することが大切です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る内山 真. 睡眠障害の対応と治療ガイドライン 第3版. じほう. 2019
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02). - A.
精神科や心療内科を受診することが一般的です。生活に支障が続く場合は受診を検討しましょう。
解説集中力が続かない場合、一般的には精神科や心療内科を受診するのがよいと考えられます。
ストレスや気分の落ち込み、不安感が強い、あるいは発達の特性(例えばADHDなど)が背景にあるかもしれないと感じる場合は、精神科や心療内科が専門となります。
これらの科では、問診や心理検査などを通じて原因を探り、必要に応じて精神療法やカウンセリング、薬による治療を行います。
一方で、疲労感、だるさなど、身体的な不調も伴う場合は、まずはかかりつけ医や、内科を受診してみてもよいかもしれません。
貧血や甲状腺の病気、睡眠時無呼吸症候群など、体の病気が集中力低下の原因になっている可能性もあります。内科で検査を受け、身体的な問題が見つかればその治療を、特に問題が見つからなければ、精神科や心療内科を紹介されることもあります。
病院を受診する目安としては、以下のような点が挙げられます。- 集中できないことで、仕事が手につかない、授業の内容が頭に入らないなど、社会生活や日常生活に明らかに支障が出ているとき
- 忘れ物やミスが以前より格段に増え、自分でも困っていたり、周りから頻繁に指摘されたりする
- 自分で「なんとか集中しよう」と工夫しても、なかなか改善がみられない
- 集中できないだけでなく、気分の落ち込み、やる気が出ない、イライラしやすい、眠れない、食欲がないなどのほかの気になる症状もある
- これらの状態が一時的ではなく、2週間以上などの比較的長い期間続いているとき。
もし職場の産業医やスクールカウンセラーなど、身近に相談できる医療職の方がいれば、どこに受診すればよいかアドバイスをもらうのもよいでしょう。一人で抱え込まず、早めに相談することが大切です。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るADHDの診断・治療指針に関する研究会. 注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン 第5版. じほう. 2022
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.大うつ病性障害”.CONVENTION LINKAGE.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20240301.pdf,(参照 2025-06-02).
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監修医師
診療科・専門領域
- 内科