骨巨細胞腫
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骨巨細胞腫は全身のどこの骨にも発生する可能性があります。最も多いのは大腿骨の膝の周辺ですが、時に骨盤や脊椎、手足の末梢の骨に発生することもあります。
指に骨巨細胞腫が発生した場合、腫瘍の周囲に痛みや腫れが生じることがあります。
なお、手や指に起こりやすい腱鞘巨細胞腫は、骨巨細胞腫とは異なる病気です。骨巨細胞腫は骨から発生しますが、腱鞘巨細胞腫は腱鞘（腱を包む膜）に発生する良性の腫瘍で、手や指の腫れが起こります。

以下のような特徴がある場合には、骨巨細胞腫を疑います。

• 20～40歳代の方
• 腕や太もも、膝の痛みや腫れ
• 軽微な怪我での骨折（病的骨折）

ただし、正確な診断を行うには、病院での画像検査が必要となります。骨巨細胞腫が疑われる場合は、早めに整形外科にご相談ください。
骨巨細胞腫は徐々に進行する病気ですので、放置せず治療を行うことをおすすめします。
また、症状検索エンジン「ユビー」も質問に答えるだけでセルフチェックができますので、ご活用ください。

骨巨細胞腫の初期で腫瘍が小さい場合には、無症状のこともあり、その存在に気づけないことがあります。
腫瘍が大きくなると徐々に痛みや腫れが起こります。しかし、これらの症状は腫瘍以外でも見られ、運動や日常的な活動による症状と間違えられやすく、発見が遅れることも多いです。
また、骨折するまで症状が現れないこともあり、早期発見が難しいこともあります。
骨巨細胞腫が疑われる症状がある場合には、早めに整形外科を受診し、専門家に相談するようにしましょう。

骨巨細胞腫で起こる症状は、以下の通りです。

痛み

特に、腫瘍がある部位の周囲で起こります。動かした時だけでなく、寝ている時に痛みが出ることもあります。

腫れや赤み

腫瘍が大きくなると局所が腫れ上がり、皮膚に赤みが見られることがあります。

病的骨折

腫瘍が大きくなると正常な骨が侵食され、骨の強度が低くなります。すると、軽微な怪我でも骨折が起こりやすくなり、これを病的骨折と呼びます。骨巨細胞腫では10～15%で病的骨折を認めます。

骨巨細胞腫の原因は解明されていません。
怪我や環境的な要因、食べ物などは関連しないと言われています。また、遺伝することもありません。
骨巨細胞腫は、若い成人（20～50歳）に最も多く発生し、特に膝や太もも、腕などの骨に発生することが多い病気です。
骨折するまで症状が現れないこともあるため、早期発見が難しい場合があります。
一般的には良性腫瘍に分類されていますが、まれに肺転移を引き起こすことがあり、手術後の再発率も比較的高いとされています。