切れ痔(裂肛)
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更新日:9/11/2023
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切れ痔(裂肛)について「ユビー」でわかること
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切れ痔(裂肛)のQ&A
- A.
切れ痔とは、肛門が切れて傷ついている状態を指します。多くの場合、硬い便が肛門を通ることによって起こります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る切れ痔とは、肛門の皮膚がただれたり裂けたり、潰瘍ができたりする状態のことで、裂肛(れっこう)と呼ばれます。硬い便が肛門を通ることによって起こることが多いです。
20~40代に多く、やや女性に多い傾向があります。
主な症状は、痛みや出血、違和感です。 - A.
切れ痔は排便時に痛みや少量の出血がある肛門部の病気です。一方、大腸がんは出血を認めることはありますが、肛門の見た目は正常で痛みもないことがほとんどです。
解説切れ痔も大腸がんも排便時の出血に気付くことがある点で共通しています。
両者を区別するポイントは下記の通りです。
症状は程度によってさまざまなので自己判断せず、医療機関を受診して相談しましょう。- 切れ痔は排便時に痛みがあることが多いですが、大腸がんでは肛門の痛みはありません。
- 切れ痔は肛門が裂けたりイボができたりするなど見た目の変化がありますが、大腸がんは大腸の中に病気ができるので肛門部分に変化はありません。
- 大腸がんは早期には症状が出ないことがほとんどですが、進行してくると出血以外にも便が細くなる、腹痛、体重減少などの体調不良が出ることがあります。ただし、大腸がんで直腸という肛門の近くの大腸にがんができた場合は、進行してがんが大きくなってくると、肛門部に痛みが出てくる、がんが肛門へ飛び出すなどの変化をきたすこともあります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る山口トキコ.“裂肛”.日本大腸肛門病学会.https://www.coloproctology.gr.jp/modules/citizen/index.php?content_id=29,(参照 2023-09-09).
“大腸がん(結腸がん・直腸がん)”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/colon/index.html,(参照 2023-09-09). - A.
便秘や下痢など排便に関する異常、感染、血の巡りが悪いこと、力んで圧がかかるといったことが原因として挙げられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下の原因が絡み合って切れ痔になります。
物理的な刺激
硬い便が肛門を通る時に押し広げられ擦れたり裂けてしまうために起こります。
慢性的な便秘で見られることが多いです。また、下痢が続くと、何度も便が通ることで肛門がただれることもあります。感染
肛門の皮膚の感染により、皮膚が弱くなることで起こります。
血の巡りが悪くなる
血の巡りが悪くなると裂肛を形成しやすくなります。特に肛門の後ろ側はもともと血の巡りが周りの半分程度のため、切れ痔が起こりやすいと考えられています。
圧がかかる
長時間座っていたり排便時に力んだりするなど、肛門に圧がかかることで起こりやすくなります。
- A.
排便時に鋭い痛みが生じたり、排便後の拭き取った紙に少量の血が付着したりします。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る切れ痔では下記の症状が見られます。
痛み
肛門の皮膚は痛みを感じやすいため、傷がつくと痛みます。軽度であれば排便時のみ痛みますが、程度によっては排便後も痛みが続くことがあります。
切れ痔が繰り返される過程で肛門が狭くなってしまう場合、さらに痛みが強くなることがあります。出血
排便時に切れている皮膚から出血することがあります。ほとんどは少量で拭き取った紙につく程度ですが、便器に赤い血が広がることもあります。
違和感、痒みなど
切れ痔を何度も繰り返す過程でイボやポリープができることがあります。そのイボが飛び出すと、違和感や痒みを感じたり、出たイボをしこりとして自覚することがあります。
- A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下のような症状があるときは切れ痔を疑います。
- 排便時に痛みがある
- 排便後の拭き取った紙に血がつく
- 便器に赤い血が広がる
- 肛門付近にイボやポリープのようなものがある
- 肛門が痒い、違和感がある
- 肛門を確認すると皮膚が切れている、裂けている
切れ痔以外にも他の痔の場合(イボ痔など)や他の病気の可能性もあるので、一度医療機関を受診することをおすすめします。
- A.
便通の改善や肛門を清潔に保つことが必要です。また、飲み薬や塗り薬を使用するほか、手術を行う場合もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る便秘や下痢が続かないよう工夫する
慢性的な便秘で切れ痔ができることが多いので、食事や水分に気をつけることが重要です。食物繊維や水分を多めに摂取して硬い便にならないように心がけます。
また、下痢にならないために、アルコールの飲み過ぎや食べ過ぎなども控えた方がよいでしょう。肛門を清潔に保つ
肛門を清潔に保つことも重要です。
入浴や座浴が効果的で、温まることで血流もよくなり、傷の治りを促します。塗り薬や飲み薬を使用して治療をする
塗り薬は、痛みには鎮痛作用のあるもの、感染がある場合は抗菌薬、さらに血流を促す作用が含まれるものを使用します。
場合によっては痛み止めや炎症を抑える飲み薬を使うこともあります。手術を行う
肛門が狭くなってしまった場合は、指をいれて広げたり、括約筋という肛門の筋肉を切開して広げたり、切れ痔部分と飛び出したイボを切除して肛門の皮膚を一部移植して肛門を広くしたりするなどの手術が行われます。
基本的には生活習慣の改善や薬の治療で改善することが多く、手術に至るのは全体の1割程度です。 - A.
辛い物やアルコールといった刺激物の摂取を避け、水分を意識的に取るようにしましょう。 また、肛門周囲を清潔に保ちましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る程度が軽ければ自然に治ることもあります。なるべく物理的な刺激を抑えることが望ましいです。
具体的には、下記のことに気をつけましょう。それでも症状が繰り返したり、数日以上続いたりする場合は医療機関を受診しましょう。 - A.
排便時に痛みや出血がある場合は切れ痔の可能性がありますので、肛門科や肛門外科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る以下のような場合は早めに受診しましょう。
- 症状を繰り返す場合
- 排便時に痛みや出血がある場合
- 数日以上続く場合
軽度のものは数日ほどでいったん治りますが、便秘や下痢が改善していないと再発することが多く、繰り返すうちに肛門が狭くなると手術が必要になります。
また、症状が続く場合は悪性腫瘍と区別する必要もあります。
切れ痔(裂肛)について、医師からのよくある質問
- 肛門からの出血はありますか?
- 便に赤い血が混じっていますか?
- 肛門のかゆみはありますか?
- 肛門の痛みがありますか?
- イボ痔はありますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 消化器内科