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監修医師吉岡 藍子消化器内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

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直腸がんとは

大腸の後半部分、肛門の近くにできる悪性腫瘍です。血便や排便障害が主な症状です。食事の欧米化は、ひとつのリスクです。

直腸ポリープとはなんですか?

直腸にできる腫瘤のことで、多くは良性の腫瘍ですが、悪性化してがんになることがあります。

直腸ポリープは、直腸の粘膜から突出した、隆起した腫瘤のことです。

大腸にできるポリープは腫瘍性のものが多く、小さいもののほとんどは腺腫と呼ばれる腫瘍です。直腸指診や内視鏡で発見することができます。

腺腫は良性の腫瘍であり、その時点では浸潤や転移はしませんが、悪性化してがんになることがあります。腺腫は内視鏡で切除することができます。

切除後に悪性のがんの成分が含まれていると分かった場合は、追加で切除が必要になることもあります。

さらに詳しく:直腸ポリープとはなんですか?監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科

「直腸がん」とはどのような病気ですか?

大腸の肛門付近にある直腸に発生する「がん」です。

大腸の最も肛門に近い部分を直腸と呼び、ここに発生するがんを直腸がんと呼びます。なお、直腸はさらに、肛門側から肛門管・下部直腸・上部直腸・直腸S状部の4つの部位に分けられます。
直腸がんには、腺腫(せんしゅ)という良性のポリープ(粘膜が盛り上がったイボのようなもの)からがん化するものと、正常な粘膜から直接がん化するものがあります。
肛門に最も近いため、症状として鮮血に近い血便が特徴的です。痔と間違いやすい点に注意が必要です。
また、直腸がんは日本において比較的罹患数の多いがんで、男性では5番目、女性では7番目に罹患数が多いことが報告されています。
直腸の場所を説明した図です。

さらに詳しく:「直腸がん」とはどのような病気ですか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科
もっと詳しく「直腸がん」を知る

直腸がんの症状

お腹で水の音がするのは直腸がんの症状ですか?

直腸がんでお腹から水の音がすることは少ないと考えられますが、気になる方は医師にご相談ください。

直腸がんでお腹から水の音がするという症状は一般的ではありませんが、便通に異常がある場合、お腹がゴロゴロと鳴ることがあります。

直腸がんを含む大腸がんは通常、早期の場合はほとんど症状がなく、進行すると下血や血便、便秘や下痢、腹痛などが現れます。

チャポチャポと水のような音がする場合は、胃や腸の動きが悪く、それらの中に水が貯まっている可能性があります。

大腸がんではなくても他の病気が隠れていることもありますので、気になる症状がある場合は一度受診して医師にご相談ください。

さらに詳しく:お腹で水の音がするのは直腸がんの症状ですか?監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科

下痢が続くのは直腸がんの症状ですか?

下痢は直腸がんの症状のひとつです。下痢が続く原因は直腸がんだけではありませんが、がんである可能性はあります。

下痢は直腸がんの症状のひとつではありますが、直腸がんの他にも下痢の原因は多くあります。

直腸がんを含む大腸がんは通常、早期の場合はほとんど症状がなく、進行すると下血や血便、便秘や下痢、腹痛などが現れます。

下痢の原因はがんだけではありませんので、下痢が続いているからと言って必ずしもがんであるというわけではありません。

ただし、下痢が続いている場合は大腸やその他の消化器官に何らかの異常が起きている可能性が考えられます。

気になる症状がある場合は一度受診して医師にご相談ください。

さらに詳しく:下痢が続くのは直腸がんの症状ですか?監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科

直腸がんには初期症状はありますか?

血便や排便回数増加、細い便が出ることがあります。

早期がんでは症状がない場合もありますが、血便、排便回数の増加、細い便などの症状が続く場合には直腸がんやその他の大腸がんの可能性があります。一度はスクリーニング検査を受けましょう。
これらの症状は痔でもあらわれることがありますが、大腸内視鏡等の検査を実施した事がない場合は一度医師に相談してみましょう。

さらに詳しく:直腸がんには初期症状はありますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科

直腸がんではどのような症状がありますか?

病期(ステージ)によって異なりますが、特徴的な症状として血便、排便回数の増加、細い便が挙げられます。

病期(ステージ)によっても異なり、早期がん(ステージI、 II)では自覚症状があまりみられない場合もあることに注意が必要です。
直腸がんは、その他の部位の大腸がんと比較して症状が出やすいことが多いです。直腸がんの症状には、以下のようなものが挙げられます。

  • 血便
  • 排便回数の増加
  • 細い便
  • 貧血
  • 体重減少
  • 腹部の張り
  • 腹痛が出現
  • 腹部や股にしこりを触れる
さらに詳しく:直腸がんではどのような症状がありますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科
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直腸がんの原因

直腸がんの原因は何がありますか?

主に生活習慣と遺伝的素因が関与します。

大腸の中でも肛門に近い部分のことを直腸といい、直腸がんは大腸がんの一種です。
直腸がんに限定したリスク因子についてはよく分かっていませんが、大腸がん全体については生活習慣や遺伝的な要因が原因となることがわかっています。
大腸がんのリスクを増加させる生活習慣として赤肉(牛・豚・羊)、加工肉(ベーコン・ハム・ソーセージ)、飲酒、喫煙、肥満が挙げられます。また、大腸がんの30%は遺伝が関連しているとされています。
例えば、リンチ症候群・家族性大腸腺腫症・家族集積性大腸がんなどの遺伝的な病気の方は大腸がんになりやすいとされており、血縁関係に比較的若年で発覚する大腸がん患者が多い場合には注意が必要です。
また、直腸がんの中でも肛門の部分にできるがんを肛門がんといいますが、これは肛門性交やそれに伴うヒトパピローマウイルス(HPV)感染症もリスクになる考えられています。

さらに詳しく:直腸がんの原因は何がありますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科
もっと詳しく「直腸がん」を知る

直腸がんの検査・診断

直腸がんのセルフチェックはできますか?

定期的な便のチェックを行いましょう。また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、無料で直腸がんかどうかセルフチェックができます。

直腸がんの初期には血便・便回数の増加・便が細くなるといった症状が見られることが多いため、定期的な便のチェックをして便の変化を観察しましょう。
特に40歳以上で生活習慣や遺伝的素因などのリスクが高い方は積極的にチェックするようにしましょう。
具体的なリスクや原因についてはこちらのページをご参照ください。


また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、無料で直腸がんかどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:直腸がんのセルフチェックはできますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科

内視鏡検査は高齢者にとってリスクがありますか?

高齢の方では、若い人と比べて内視鏡検査のリスクは高い傾向があります。

高齢者では、若い人と比べると内視鏡検査のリスクが高くなる可能性があります。

内視鏡検査は比較的安全な検査ではありますが、出血や穿孔(穴が開く)が起こることがあります。

高齢者、女性、やせ型の体型の方はリスクが高くなっており、高齢者では穿孔や循環器系のリスクが増えてきます。

また、高齢者、障害者、認知症等がある場合には、他の検査方法を考慮することもあります。

大腸がん(結腸がん・直腸がん)の検査方法に不安のある方は、医師にご相談ください。

さらに詳しく:内視鏡検査は高齢者にとってリスクがありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
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直腸がんの治療・対処法

直腸癌への対処法は?

まずは医療機関を受診します。病気の進み具合で、治療方法が大きく変わります。

直腸がんの手術後の後遺症には何がありますか?

手術の方法等により異なりますが、術後に腸閉塞や排尿・排便障害が起こる可能性があります。

直腸がんの手術後に起こる症状としては、以下のようなものが挙げられます。

など
がんの部位や手術の種類、さらに患者さんの状態により、術後どのような症状が起こるかはさまざまです。不安な点がありましたら、医師にご相談ください。

縫合不全

腸管を縫い合わせたつなぎ目から腸の内容物が漏れることで周囲に炎症が起こり、腹膜炎が発症して発熱や腹痛などが生じることがあります。炎症が軽い場合は食事の中止や点滴で治ることもありますが、腹膜炎の場合は命にかかわることがあり、多くは再手術が必要となります。

腸閉塞

腸の炎症により部分的に癒着し、腸管の通りが悪くなる状態です。便やガスが出づらくなるため、腹痛や嘔吐、嘔気などの症状が現れます。多くの場合は食事の中止や消化管にチューブを入れて腸液などを出すことで回復しますが、場合によって手術が必要となることがあります。

排尿障害

手術によっては、排尿を調節している神経が影響を受けることがあり、尿意を感じなくなったり排尿してもすっきりしないといった症状が現れることがあります。薬で改善することが多いですが、場合によってはカテーテルによる導尿が必要となります。

排便障害

腸を切った影響や癒着によって排便が不規則になったり、下痢や便秘、ガスが出にくくなるなどの症状が現れることがあります。特に、直腸がんの手術後には1日に何度も便意を感じることがあります。水分摂取や緩下剤の服用で対応し、多くの場合は数ヶ月から数年かけて徐々に落ち着いてきます。

さらに詳しく:直腸がんの手術後の後遺症には何がありますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

直腸がんの場合、主にどのような治療をしますか?

基本的には、遠隔転移がなければ根治を目指した手術、遠隔転移があれば生活の質の維持を目指した薬物療法が主体となります。

病期(ステージ))に応じた治療を検討します。
直腸がんでは、腫瘍(腫れ物やしこり)の深さやリンパ節転移の程度に応じて内視鏡治療や手術、薬物治療、放射線治療を行います。
ただし、直腸がんでも肛門扁平上皮がんの場合は希少がんに分類され、治療戦略が異なります。
医学の発展とともに治療も年々複雑化しているため、治療方針の決定にあたっては治療開始前に医師とよく相談しておきましょう。

早期がん(ステージI、 II)

内視鏡治療

がんが腸の浅いところにとどまっている場合、内視鏡でがんの部分だけを切除します。

手術

がんがある程度深いところまで広がっている場合、がんの周囲を含めて腸を切除します。転移の程度に応じてリンパ節も切除します。

進行がん(ステージIII、 IV)

薬物治療・放射線治療

遠隔転移(がんが血流やリンパ流によって別の場所に移動して増えること)がある場合、手術でがんを取りきることが難しいため、薬物や放射線を使って治療します。
また、いくつかの場合に基本とは異なる治療が行われる事があります。

遠隔転移がなくても(=ステージI、 II)薬物療法が必要となる場合

  • がんの切除後、目に見えないがんを死滅させ再発を少なくする目的で、3~6ヶ月程度の薬物治療を実施
  • 肛門機能の温存目的に、手術前に放射線化学療法を実施

遠隔転移があっても(=ステージIII、 IV)手術を実施する場合

  • 直腸にあるがんで症状(大出血・高度貧血・腸穿孔・腸閉塞)が出ている場合は、症状を緩和する目的で手術を実施
  • 肝臓や肺にしか転移がなく、これらの転移が取り切れると外科医が判断する場合
  • 薬物治療によりがんが縮小し、手術が可能となる場合
さらに詳しく:直腸がんの場合、主にどのような治療をしますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科
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受診の目安・何科を受診するべきか

高齢者が直腸がんを放置した場合の進行速度について教えてください。

高齢であることが、がんの進行速度に直接影響するわけではありません。

高齢であることが、がんの進行速度に直接影響するわけではありません。がんの進行速度は、一般的には年齢よりもがんそのものの性質によるところが大きいと考えられています。

手術治療や抗がん剤治療で、がんの進行をできるだけ抑えることが治療の目的になります。

しかし、治療を行わない場合には、病気が進行することが予想されます。無治療の直腸がんでは、生存期間中央値は6ヶ月から12ヶ月と言われています。

さらに、高齢の患者さんでは、負担の大きな手術や副作用の強い抗がん剤治療を行うのが難しいことが多く、また、直腸がんのほかに持病を持っていることも珍しくありません。そのため、高齢の方での生存期間は、より短くなる可能性があります。

さらに詳しく:高齢者が直腸がんを放置した場合の進行速度について教えてください。監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

直腸癌の専門医がいる近くの病院はありますか?

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直腸がんの経過・予後

直腸がんステージ3の場合の余命(生存率)はどのくらいですか?

直腸がんステージIIIの5年生存率は、68.8%とする報告があります。

2014~2015年のデータでは、ステージIIIの直腸がんの5年生存率は68.8%となっています。

5年生存率とは、がんと診断されてから5年間生存している患者さんの割合を示す指標です。

直腸がんのステージIIIは、がんがもともとできた部位を超えて広がり、リンパ節転移のある状態です。ステージIIIの治療は、外科手術や抗がん剤での治療が行われます。

大切なことは、上記の数値はあくまで統計学的な値に過ぎず、実際の患者さんの中には5年より長く生きる方も、短い方もいらっしゃいます。あくまでひとつの目安であり、実際には個々の患者さんの状況や、治療の進行によって異なるという点には注意が必要です。

さらに詳しく:直腸がんステージ3の場合の余命(生存率)はどのくらいですか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

人工肛門は寿命に影響しますか?

人工肛門自体が寿命に影響することはありませんが、手術により合併症が起こることはあります。

人工肛門により少なからず生活に変化は出ますが、人工肛門が寿命に影響することはありません。

直腸がんが肛門の近くにある場合は肛門を含めてがんを切除するため、永久人工肛門が必要になる場合があります。また、縫合不全(腸管の繋ぎ目のほころび)を予防するために手術の際一時的人工肛門を作ったり、腸管が閉塞している場合などにも人工肛門を作る場合があります。

しかし、人工肛門の患者さんの寿命が短くなるというデータはありません。ただ、手術をしたことにより合併症が起こる場合があります。一部生命に関わる重篤な合併症もありますので、その場合には適切な治療が必要です。

さらに詳しく:人工肛門は寿命に影響しますか?監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科

直腸がんの症状別に余命(生存率)は異なりますか?

一般的に、症状だけで余命を判断することはありません。

一般的に、症状だけで余命を判断することはありません。病気の広がりや周囲への影響、患者さんの持病や年齢などを加味し総合的に判断します。

ひとつの目安として、病期(ステージ)別での生存率のデータがあります。ステージは0期〜Ⅳ期まであり、がんの深さやリンパ節転移・遠隔転移の有無によって決まります。

2014~2015年のデータでは、5年生存率は、

  • Ⅰ期:84.7%
  • Ⅱ期:77.0%
  • Ⅲ期:68.8%
  • Ⅳ期:21.7%

となっています。

直腸がん(大腸がん)では、早期の段階では自覚症状はほとんどありません。初期症状としては血便や下血などがあり、がんが進行すると、出血による貧血の症状(めまいなど)、腸が狭くなることによる便秘や下痢などの症状が起こる場合があります。

診断には、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)が重要です。

さらに詳しく:直腸がんの症状別に余命(生存率)は異なりますか?監修医師石川 翔理医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

直腸がんの生存率は年齢によって変化しますか?

年齢だけで生存率が低下するとは言えません。

直腸がんの生存率に影響する最も大きな要素はステージ、すなわち、がんがどの程度進行しているかであり、年齢ではありません。
もちろん、実際はステージだけでなく、同じステージであっても患者さん自身の元気さや、ほかの病気の状態、治療の反応性など多くの要素が関与します。
このため、単に年齢のみで生存率が低下する事はありません。
ただし、高齢の方の場合では、治療の副作用や有害事象などのデメリットも慎重に考慮する必要があります。

さらに詳しく:直腸がんの生存率は年齢によって変化しますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科

直腸がんの進行速度はどのくらいですか?

進行速度は、がんの種類や、がんに関する特定の遺伝子異常などの個人差があり、一概に言えません。

進行速度の予想は難しい場合が多いですが、ある研究では約200日で腫瘍(腫れ物やしこり)の量が倍になるという報告があります。
ただし、現時点ではあまり進行速度を予測できるものはなく、有効な研究は確認できません。
このため、以下に個人の見解を記載します。

さらに詳しく:直腸がんの進行速度はどのくらいですか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科
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対処法・セルフケア

蠕動痛とはなんですか?治し方も教えてください。

蠕動痛は消化管の動きに伴って起こる痛みのことで、しばらくすると治ることが多いです。

蠕動とは腸などの消化管の動きのことであり、蠕動痛はそれに伴う痛みのことです。

大腸がんでは、がんそのものが痛むことはありません。しかし、大腸がんの進行に伴い、腫瘍によって腸管の通りが悪くなることによりお腹に痛みが出る場合があります。

その場合、腸管の蠕動に伴って痛みが出現し、しばらくすると治まるような波のある痛みであることが多いです。安静にしていれば治まることが多いですが、解熱鎮痛薬が使われることもあります。

痛みが我慢できない場合は医師にご相談ください。

さらに詳しく:蠕動痛とはなんですか?治し方も教えてください。監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科
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直腸がんに関連するその他の質問

右や左のおしりが痛い場合、直腸がんの可能性がありますか?

基本的には痛みが出るのはお腹ですが、肛門付近のおしりが痛むことはあります。

直腸がんで左右のお尻が痛むことは少ないです。

直腸がんを含む大腸がんは通常、早期の場合はほとんど症状がなく、進行すると下血や血便、便秘や下痢、腹痛などが現れます。大腸はお腹の中にあるため、基本的には痛むのはお腹と考えられます。

ただし、直腸は肛門に近く、肛門付近のおしりが痛む場合には直腸がんの可能性もあります。また、がんが直腸だけでなく他の臓器などにも広がっている場合は、左右のおしりが痛む可能性も考えられます。

さらに詳しく:右や左のおしりが痛い場合、直腸がんの可能性がありますか?監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科

直腸がんで痛みを生じますか?

直腸がんによる肛門痛や、腸閉塞が生じると腹部の間欠的なさしこみ痛を生じる場合があります。

直腸がんでは基本的に痛みを生じることはありません。ただし、以下のような場合には痛みを感じることがあります。

肛門管がんの場合

直腸がんの中でも肛門に近い部分のがんを肛門管がんといい、非常に希少ながんです。肛門管がんでは肛門痛があらわれる場合があります。がんが進行し腸閉塞を起こした場合は腸閉塞に伴う間欠的なさしこみ痛があらわれることがあります。遠隔転移した場合にも転移先臓器で疼痛を引き起こす場合があります。

さらに詳しく:直腸がんで痛みを生じますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科

人工肛門はなぜ必要になるのですか?

肛門括約筋を切除した場合、肛門を締める機能が働かなくなり日常生活が不便になってしまうためです。

直腸がんが肛門の近くにある場合は肛門を含めてがんを切除することがあり、その場合は人工肛門が必要になります。

最近は肛門の近くであっても肛門を残して手術をすることも多いですが、肛門括約筋を切除する必要がある場合は人工肛門が必要です。肛門括約筋を切除してしまうと、肛門が残っていたとしても手術後は便失禁の状態となってしまうためです。

この場合は日常生活が不便になるため、肛門も一緒に切除し、人工肛門を作ることになります。また、直腸がん手術に伴い縫合不全(腸管のつなぎめのほころび)の可能性が高い場合には、それを予防するために一時的人工肛門造設を行うことがあります。

がんによって腸管が閉塞している場合にも、食べ物の出口を作るために人工肛門造設を行う場合があります。

さらに詳しく:人工肛門はなぜ必要になるのですか?監修医師川崎 千瑛横浜医療センター 消化器科

直腸がんではストーマを造設しますか?

がんのある場所や進行の状況によっては、ストーマ造設が必要となる事があります。

がんのある場所と進行の状況によって、選択される手術の方法(術式)が異なります。具体的には、直腸局所切除術、前方切除術、直腸切断術、括約筋(バルブや弁の役割を持つ筋肉)間直腸切除術などが挙げられます。
がんのある場所によって、肛門を残す場合とストーマ造設が必要となる場合があります。
合併症として腸閉塞を発症した場合もストーマ造設が必要となる場合があります。また、ストーマ造設は一時的に必要な場合と永久に必要となる場合があります。事前に医師に確認しておきましょう。

さらに詳しく:直腸がんではストーマを造設しますか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科

直腸がんと大腸がんの違いはなんですか?

直腸がんは、大腸のうち直腸から発生するものであり大腸がんの一種です。

直腸がんも大腸がんの一部です。
大腸は、肛門側から肛門管・下部直腸・上部直腸・直腸S状部があり、これら4つの部位に発生するがんが、直腸がんです。
なお、敢えて直腸がんを分類する理由として、以下が挙げられます。

  • 直腸がんの中でも肛門がんではリスクや発生するがんの種類、治療方法が異なる事
  • 大腸でも発生する部位によって手術の術式が異なる事
  • 直腸がんでは術前に放射線と化学療法を組み合わせた治療を行う場合がある事

など

さらに詳しく:直腸がんと大腸がんの違いはなんですか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科

直腸がんのステージ分類はどのようなものですか?

深達度、リンパ節転移、遠隔転移の有無で決まります。ステージによって治療方法を考慮します。

ステージ分類は、深達度とリンパ節転移の場所と個数、遠隔転移の有無によってIからIVの4段階で診断されます。
このように、ステージとはがんの進行・広がりを反映した分類のため、ステージに応じて治療戦略が決定されます。
なお深達度とは、がんが直腸のどの深さまで広がっているかを示す言葉です。ごく浅い層(粘膜層)でとどまっているものから、他の臓器へ転移しているものまで、大きく6段階で評価されます。
ステージの概要は次の通りです。

直腸がんのステージ分類

ステージI

がんの深達度が固有筋層を超えずリンパ節転移がない

ステージII

固有筋層を超えているがリンパ節転移がない

ステージIII

リンパ節転移がある

ステージIV

遠隔転移がある

さらに詳しく:直腸がんのステージ分類はどのようなものですか?監修医師瀬口 京介亀田総合病院 腫瘍内科
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直腸がんについて、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「直腸癌」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 最近の検査で便潜血を指摘されましたか?
  • 残便感がありますか?あるいは便を出し切れていない感じがしますか?
  • 便に赤い血が混じっていますか?
  • 最近便が細くなったと感じていますか?
  • 便意でトイレに行くが、排便がなかったり少量しか出ないことが多いですか?

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この記事の監修医師

監修医師 吉岡 藍子

吉岡 藍子

消化器内科・内科

消化器内科医の吉岡藍子と申します。 これまで大学病院や市中病院、健診センターでの内視鏡業務などを通して、消化器領域を幅広く経験してまいりました。 診療の現場では、専門的な用語や複雑な病状の説明に、患者様が戸惑いや不安を感じる場面に何度も出会いました。医療機関で提供される膨大な情報を前に、混乱されてしまう方も少なくありません。そこで、ご自身の病気や体、そして健康について、一人でも多くの方が正しく理解できる環境を作りたいという想いから、ユビーの活動に参加させていただいております。皆様が正しい医学知識に普段から触れ、安心してご自身の健康と向き合えるよう、分かりやすい情報提供に努めてまいります。 【経歴】 新潟大学医学部卒。 新潟県内外の市中病院、大学病院で勤務。 新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野にて博士取得。 2022年からユビーに入社し、横浜市で健診内視鏡診療を兼務。

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03