肥厚性瘢痕が治らない場合、どうすればよいですか?
治らない場合、単一治療に固執せず、複数の治療法を組み合わせて長期的に対応します。
肥厚性瘢痕が既存の治療で改善しない、または治療後に再発した場合は、単一の治療法にこだわらず、複数の治療法を組み合わせた「集学的治療」で対応することが重要です。これは、治療効果を高め、再発を防ぐためです。
具体的には、もし手術で瘢痕を切除したあとに、再び盛り上がってきた場合は、放射線治療やステロイドの局所注射などを組み合わせた「手術+補助療法」を検討します。また、瘢痕によって関節の動きが制限される「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)」がない場合や、補助療法でも効果が見られない場合は、以下のようなさまざまな非手術的な治療法を組み合わせます。
- ステロイドの局所注射
- 内服薬(飲み薬、例:トラニラスト)
- 外用薬(塗り薬)
- レーザー治療(自費)
- シリコンシートやジェル(自費)を使った圧迫療法
肥厚性瘢痕は治療後も再発する可能性があるため、3ヶ月から2年程度の長い期間にわたって、状態を注意深く観察し続ける「長期的な経過観察」が非常に重要です。症状の変化に応じて、継続的に治療法を見直していきます。
これらの治療は、傷跡の状態や患者さんの状況に合わせて専門医が判断し、最も効果的な組み合わせが検討されます。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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