膝などの関節にできた肥厚性瘢痕はどのように治療しますか?

膝などの関節にできた肥厚性瘢痕は、関節の動きにくさ(拘縮)に応じて治療します。

解説

膝などの関節にできた肥厚性瘢痕は、その部分が動かしにくくなる「拘縮(こうしゅく)」を伴うことがあります。治療は、この拘縮の有無や程度に応じて選択されます。

  • 重い拘縮がある場合: まず、瘢痕の一部を切除し関節の動きを改善する手術(部分的瘢痕解除手術)が行われます。その後や、手術後に再発した場合は、複数の非手術治療を組み合わせる「集学的治療」へ移行します 。
  • 拘縮が軽度か、ない場合: 瘢痕を完全に切除する手術、または手術なしで「集学的治療」が適用されます。

「集学的治療」は、安静・固定、圧迫療法、シリコーンジェルシート、ステロイド(外用薬・注射)、トラニラストなどの内服薬、レーザー治療などを症状に合わせて組み合わせます。

膝の治療で特に大切なこと

膝のような関節にできた瘢痕では、動くことで傷に繰り返し引っ張る力(張力)がかかります。普段の運動習慣や仕事などの生活環境も考慮されます。安静・固定は、瘢痕の盛り上がりを抑え、落ち着いた状態に導く効果が期待できます。

公開日

最終更新日

日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

肥厚性瘢痕

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。