リストカットの跡が肥厚性瘢痕になったら治せますか?
肥厚性瘢痕は、さまざまな治療法で改善が期待できます。
肥厚性瘢痕は、治療によって目立たなくしたり、痛みやかゆみといった症状を和らげたりすることが可能です。完全に元通りの皮膚に戻すのは難しい場合もありますが、見た目や不快な症状を大きく改善させることを目指します。
主な治療法には、以下のようなものがあります。
- 塗り薬(外用薬)や飲み薬(内服薬):炎症を抑えたり、瘢痕の組織が増えるのを抑えたりする薬を使います。
- ステロイドテープ・注射:瘢痕に直接ステロイド薬を注射したり、テープを貼付することで、炎症を抑え、瘢痕の盛り上がりや赤みを減らす効果があります。
- シリコンジェルシート(自費)や圧迫療法:瘢痕に直接シートを貼ったり、弾力のある包帯などで圧迫したりする方法です。これらは瘢痕の色、硬さ、かゆみ、痛みの改善に有効とされています。
- 手術:瘢痕を切除(切り取ること)する方法ですが、手術だけでは再発することがあるため、多くの場合、手術後にステロイド注射や放射線治療などを組み合わせて行われます。
これらの治療は単独で行われることもありますが、複数の方法を組み合わせることで、よりよい効果が得られることが多いです。治療後も、瘢痕の状態を長期間(通常3ヶ月から2年程度)観察することが大切です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
肥厚性瘢痕
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです