打撲傷は具体的にどんな傷ですか?

外部からの衝撃で皮膚表面に傷がないまま、皮下の血管が破れて内出血し、組織が損傷した状態です。

打撲傷は、医学的には「鈍的外力による軟部組織損傷」と表現されます。
打撲傷を説明する図です
具体的には、以下のような特徴を持つ「傷」です。

  • 皮膚表面の無傷性: 最も重要な特徴は、皮膚の表面に切り傷や擦り傷のような「開放創」がないことです。外部からの衝撃は皮膚を破るほど強くないか、あるいは皮膚が衝撃を吸収して損傷を免れた状態です。
  • 皮下組織の損傷: 皮膚の下にある脂肪組織、筋肉、結合組織などが、衝撃によって圧迫され、挫滅(ざめつ)したり、引き伸ばされたりして損傷を受けます。
  • 血管の損傷と内出血: 衝撃により、皮下にある毛細血管や細い血管が破綻します。これにより、血液が血管外に漏れ出し、周囲の組織に溜まります。この血液が皮膚を通して透けて見えるのが「青あざ(皮下出血斑)」です。最初は赤っぽい色ですが、時間の経過とともに血液中のヘモグロビンが分解される過程で、青色、緑色、黄色へと変化していきます。
  • 炎症反応: 組織が損傷すると、体は修復のために炎症反応を起こします。これにより、患部に痛み、腫れ、熱感が生じます。
  • 血腫の形成: 内出血が広範囲に及んだり、多量の血液が溜まったりすると、血液の塊である「血腫(けっしゅ)」が形成されることがあります。血腫は触ると硬く感じられ、腫れの原因となります。

このように、打撲傷は外見上は軽微に見えても、皮膚の下でさまざまな組織が損傷し、内出血を起こしている状態を指します。重度の場合は、骨折や内臓損傷を伴うこともあるため、注意が必要です。

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まつだ整形外科クリニック 整形外科

栗原 信吾 監修

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