過眠症で眠すぎて気絶することはありますか?
過眠症で気絶することは通常ありませんが、強い眠気で意識がもうろうとすることはありえます。
過眠症は、夜間に十分な睡眠をとっていても、日中に耐え難い眠気が生じる疾患群の総称です。一方、「気絶」は医学的には「失神(しっしん)」と呼ばれ、脳への血流が一時的に低下することで起こる、一過性の意識消失を指すことが多いです。このため、過眠症の眠気と失神(気絶)は発生のメカニズムが異なります。
しかし、過眠症の一種である「ナルコレプシー」では、「カタプレキシー(情動脱力発作)」という特徴的な症状が現れることがあります。これは、笑い、喜び、怒りといった強い感情の起伏が引き金となり、突然、首や手足、全身の筋力が抜けてしまう発作です。意識は保たれていることが多いものの、体の自由が効かなくなり倒れてしまうため、外見上は気絶したように見える場合があります。気になる症状があれば、専門の医療機関で相談することが重要です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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