化膿性関節炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

主に抗菌薬(抗生物質)が使われます。薬剤によって副作用が異なります。

化膿性関節炎の薬による治療の中心は、細菌を殺すための抗菌薬(抗生物質)です。細菌の種類によって用いられる薬の種類が異なります。また、副作用もそれによって異なります。

このため、まずは関節炎の原因となっている細菌の種類を特定することが重要となります。一方で、関節の機能の温存のためには、早急な治療開始が重要であるため、細菌の種類が特定される前に、抗菌薬による治療が開始されることが多いです。

  • 初期治療:原因菌が特定されるまでは、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌など、最も可能性の高い細菌に効く広範囲の抗菌薬を点滴で投与します。 これには、例えば、ペニシリン系やセファロスポリン系の抗菌薬が使われます。
  • 細菌の種類確定後の治療:関節液の検査などで原因菌が特定され、どの抗菌薬が効きやすいかがわかったら、その菌に最も効果的な抗菌薬に切り替えます。

問題となるのは、多剤耐性菌といって、さまざまな抗菌薬に対して抵抗性を持つ細菌が近年増加していることです。この場合には、特殊な抗菌薬を用いる必要があることがあります。

抗菌薬の副作用について

抗菌薬は種類によって、さまざまな副作用があります。一般的な抗菌薬の副作用には、腎臓障害、肝臓障害、胃腸炎やアレルギー反応などがあります。

特殊な抗菌薬によっては、副作用に血液を作る骨髄の働きが弱まる「骨髄抑制」や、手足の感覚がおかしくなる「末梢神経障害」、筋肉にダメージを与える「筋毒性」がみられる場合があります。このような副作用を生じる可能性のある抗菌薬については、通常医師や薬剤師から説明があります。しっかりと話を聞いたうえで、抗菌薬の使用中に、もし気になる症状が始まった場合には相談するようにしましょう。

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山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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