化膿性関節炎の場合、主にどのような治療をしますか?
関節内の膿を取り除くための処置と、抗生物質の点滴や内服を行います。
化膿性関節炎の治療では、関節内の感染を抑えて関節が壊されるのを防ぐために、主に以下の2つの方法がとられます。
関節内の膿を取り除く処置
関節内の膿を排出して、関節の内部を洗浄する関節内洗浄が行われます。必要に応じて何度か繰り返される場合があります。 
関節周囲の筋肉などの構造物をなるべく傷つけないためにも、関節鏡(かんせつきょう)手術が行われる場合があります。一方で、細菌感染によって関節内の傷ついた範囲が広い場合には、関節切開(かんせつせっかい)手術という外科的な方法で、十分に広い範囲の処置を行う必要がある場合があります。 
抗菌薬(抗生物質)の投与
細菌感染が強く疑われる場合は、原因菌が特定される前でもすぐに抗菌薬の点滴(静脈内投与)を開始します。
その後、関節液の検査で原因菌やその種類、どの抗菌薬が効きやすいか(感受性)がわかったら、それに合わせて抗菌薬の種類を変更します。症状が改善してきたら、点滴から飲み薬(経口投与)に切り替えることもあります。 
治療が遅れたり不十分だったりすると、関節の破壊が進行し、痛みが残ったり関節が不安定になったりすることがあります。その場合は、関節を固定する手術などが必要になることもあります。この手術では、関節の動きを大きく制限するようになるため、その後の日常生活に支障を残すことになります。 

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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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