肥厚性瘢痕の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
悪化防止には、圧迫療法やシリコーンシートの使用があります。
肥厚性瘢痕の悪化を防ぎ、改善を促すためには、日々の生活の中で継続的に特定のケアを行うことが重要です。主な方法として、以下の点が挙げられます。
圧迫療法
傷跡に適切な圧力をかけ続ける方法です。これにより、傷跡の盛り上がりや赤みを抑え、平らで目立ちにくい状態にすることが期待できます。例えば、特殊な弾性包帯や器具を使って、1日23時間、約1ヶ月間、20~30mmHgの圧力をかけることが有効とされています。痛みやかゆみの軽減にも効果的です。
シリコーンシート(保険適応外)
シリコーン製のシートを傷跡に直接貼る方法です。このシートは傷跡の硬さや色、そして痛みやかゆみといった症状を和らげる効果が報告されています。毎日12~24時間、少なくとも3ヶ月間貼り続けることが推奨されています。中には、洗って繰り返し使えるものや、ステロイドの塗り薬を塗ってから貼るタイプもあります。
これらの方法は、自宅で継続して行う保存的な治療であり、傷跡のケアとして広く用いられています。毎日続けることが、悪化を防ぎ、よい状態を保つために非常に大切です。必ず医師の指導のもとで行いましょう。
症状の強さによっては、運動制限などが必要になってしまうこともあります。担当医と相談しましょう。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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