「アルツハイマー型認知症」とはどのような病気ですか?
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、もの忘れなどが進む病気です。
アルツハイマー型認知症とは
アルツハイマー型認知症は、認知症の原因疾患の中で最も多く、全体の約67.6%を占めるとされています(厚生労働省)。脳の神経細胞が徐々に減少し、脳が萎縮(いしゅく)していくことで、記憶力や判断力といった認知機能が低下していく病気です。
アルツハイマー型認知症の原因
アルツハイマー型認知症では、脳の中にアミロイドβ(ベータ)というタンパク質が異常にたまり、老人斑(ろうじんはん)と呼ばれる病変がつくられます。さらに、リン酸化タウというタンパク質が神経細胞の中で塊をつくり、神経原線維変化(しんけいげんせんいへんか)という病変が生じます(厚生労働省)。これらの変化によって神経細胞が障害を受け、脳が萎縮していきます。こうした脳の変化は、症状が現れる何年も前から始まっているとされています(認知症疾患診療ガイドライン2026)。
アルツハイマー型認知症の症状
初期には、もの忘れなどの記憶障害で気づかれることが多いとされています(厚生労働省)。代表的な症状には、以下のようなものがあります。
- 記憶障害: 最近の出来事を忘れる、同じことを繰り返し聞くなど、近い過去の記憶が保てなくなります
- 見当識障害(けんとうしきしょうがい): 今日の日付や自分がいる場所、周囲の人が誰かがわからなくなります
- 実行機能障害: 料理や買い物など、段取りを立てて物事を進めることが難しくなります
これらの症状は少しずつ進行し、日常生活に支障をきたすようになります。
アルツハイマー型認知症の進行
アルツハイマー型認知症は、発症前の段階、軽度認知障害(MCI)の段階、認知症の段階と、ゆっくり進行していくとされています(認知症疾患診療ガイドライン2026)。進行すると、着替えや入浴といった日常の動作にも介助が必要になることがあります。もの忘れが増えた、日付や場所がわからなくなったなど、気になる変化がある場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
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文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
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