混合性結合組織病の余命はどのくらいですか?
発病5年後の生存率は、約94%です。適切な治療を受ければ生命への危険は少ない病気ですが、 肺高血圧症がある場合は注意が必要です。
混合性結合組織病(MCTD)の5年生存率(診断から5年後に生存している方の割合)は、93.7%と高いことが報告されています。最も多い死因は肺感染症(26.7%)、 次いで肺高血圧症(16.7%)でした。
なお、ハンガリーの研究における死亡原因は肺高血圧症(40.9%)、心血管イベント(31.8%)が多く、ノルウェーの研究では、重度の肺線維症を合併した場合は死亡率が20.8%と高いことが報告されています(2013年7月報告)。
これらのことから、肺高血圧症および重症の間質性肺疾患がある場合は、予後が悪いことがわかります。MCTDと診断されたら定期的な通院を行い、心臓超音波検査やCT検査などで経過をみることが重要です。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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