腎生検で分かる病気にはどのようなものがありますか?
腎臓の構造に変化を起こすさまざまな病気の診断が可能です。
腎臓の構造に変化を起こすようなさまざまな病気の診断が可能ですが、腎生検でわかる病気にはさまざまなものがあるためすべてを示すことはできません。
「腎臓の構造に変化を起こす」ような病気があると腎機能が低下したり、 本来は漏れてこないような血尿や蛋白尿が出てきたりすることがあります。そういった検査所見の異常があれば腎生検が適応になり、 病気の診断および腎臓の予後を推定します。
例えば、蛋白尿が漏れてむくみが出るネフローゼ症候群は、 微小変化型ネフローゼ症候群、 巣状分節性糸球体硬化症、 膜性腎症などが代表です。
検診で血尿を指摘されて腎生検で診断されることが多いのはIgA腎症です。急速に腎機能が低下してくる病気で、 血液検査の結果と併せてANCA関連血管炎、 糸球体基底膜病などが診断されることもあります。
他の全身性疾患に伴うものとしては、 全身性エリテマトーデス(SLE)に合併するループス腎炎、多発性骨髄腫に伴う骨髄腫腎、アミロイドーシス、軽鎖沈着症などのパラプロテイン腎症、糖尿病に伴う糖尿病関連腎臓病など、 感染症に続発する感染関連腎炎、 薬剤に伴う尿細管間質性腎炎などさまざまです。
患者さんの症状や背景、 検査所見からある程度想定される腎疾患をしぼりこみ、 腎生検で確定していきます。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
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