軽度の外反母趾の治し方を教えてください。

軽度の外反母趾の場合、まず保存療法（手術以外の方法）から治療を開始します。いくつかの方法を組み合わせることが重要です。主な治療法は以下の通りです。

適切な靴の選択

親指のつま先がゆったりしていて、余裕がある靴を選びましょう。ヒールは低いもの（スニーカーなど）を選び、ハイヒールは避けるようにしましょう。先端がとがっているような形状の靴も避けたほうがよいです。

運動療法

以下が代表的な運動の方法です。

• 足の指を開いたり閉じたりする「グー・パー」運動（母趾外転筋運動）
• 両足の親指にゴムひもをかけて開く「ホーマン体操」
• 足の指でタオルをたぐり寄せる「タオルギャザー」

これらの運動は、足の裏の筋肉を強化し、足のアーチを保つことで、痛みを軽減したり、変形の進行を予防したりする効果が期待できます。

装具療法（インソールやサポーター）

足のアーチを補強するインソール（中敷き）を使用するのも有効です。軽度であれば市販のものでも対応可能です。痛い部分の圧力を減らすパッドや、夜間などに使う矯正用装具もあります。

薬物療法

痛みがつらい場合は、湿布や塗り薬、飲み薬などの消炎鎮痛剤で、痛みを和らげることができます。

これらの方法を早い段階から取り入れることで、足の変形の予防につながることが期待されます。