腺腫様甲状腺腫で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬でしこりが小さくならない場合は、手術や放射線治療、あるいは低侵襲な焼灼療法などを検討します。
腺腫様甲状腺腫において、薬(主に甲状腺ホルモン薬)でしこりを小さくしようとする「抑制療法」は、その効果が限定的であることが多く、世界的なガイドラインでも積極的な推奨からは外れつつあります。もし数ヶ月から数年の服薬を続けてもしこりが大きくなり続ける、あるいは首の圧迫感や飲み込みにくさといった症状が改善しない場合は、薬以外の根治的な治療へステップアップを検討するタイミングです。
主な選択肢は以下の通りです。
- 手術:最も確実な方法です。しこりが大きく気管を圧迫している場合や、がんの疑いを完全に拭えない場合に選ばれます。
- 放射性ヨウ素治療(アイソトープ):しこりがホルモンを過剰に作っている場合に特に有効です。内服のみでしこりの縮小を図れます。
- 低侵襲治療(RFAやPEI):近年注目されている、針を刺してしこりを焼いたり(高周波焼灼術)、アルコールを注入して壊死させたりする方法です。手術を避けたい場合の有力な選択肢となります。
まずは専門医と「現在のしこりの大きさ」や「自覚症状の強さ」を再評価し、生活の質(QOL)を高めるために最適な方法を話し合うことが大切です。
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(参考文献)
Jeffrey R Garber et al. American Association of Clinical Endocrinology And Associazione Medici Endocrinologi Thyroid Nodule Algorithmic Tool. Endocrine Practice. 2021, 27, 649-660.
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Cosimo Durante et al. 2023 European Thyroid Association Clinical Practice Guidelines for thyroid nodule management. Eur Thyroid J. 2023, 12, e230067.
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福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
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